各車ロングランに集中、サインツJr.がFP2トップ。角田裕毅は19番手|F1第11戦オーストリアGP

 

 F1第11戦オーストリアGPのフリー走行2回目が、レッドブルリンクで行なわれた。このセッションではフェラーリのカルロス・サインツJr.がトップとなった。
 スプリントフォーマットでの開催となっている今季のオーストリアGP。金曜日に予選が行なわれているため、土曜日のフリー走行2回目の時点ですでに大きなセッティング変更は不可能となっているが、スプリントや決勝レースに向けてデータを収集し、使用するタイヤを決める重要なセッションとなっている。
 気温19度、路面温度35度というコンディションで60分のセッションがスタートすると、アルファロメオやハース勢が連続周回を開始。予選Q3で2台がクラッシュを喫したメルセデスは、クルーが作業を続けており、コースインが遅れた。特にルイス・ハミルトンのマシンは、ジャッキアップされフロアもつけられていない状態で、走行時間を大きくロスすることとなった。
 ポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はソフトタイヤ、フェラーリ勢はミディアムタイヤで走行を開始。アストンマーチン勢はタイヤの皮むきなのか、早々に3種類のタイヤを履いた。
 フェルスタッペンは1分8秒966でタイムシートのトップに立つと、ソフトタイヤで9周を走りピットイン。対してフェラーリ勢はミディアムタイヤで20周以上を走り、カルロス・サインツJr.が2番手、シャルル・ルクレールが4番手となった。
 セッションの後半に入り、フェルスタッペンはミディアムタイヤに履き替えロングランを開始。フェラーリ勢も今度はソフトタイヤでの走行に取り組んだ。
 フェラーリ勢はこのソフトタイヤでの連続走行の中でタイムアップ。サインツJr.がタイムシートのトップに立ち、ルクレールが2番手に並んだ。
 各車がそれぞれのプログラムに取り組む中、ハミルトンはようやくマシンの準備が整い、セッション残り15分を切ったところでコースイン。すぐにピットに戻ることなく、そのままソフトタイヤでの連続走行を開始し、9番手タイムを出した。
 セッション終盤には前半に履いていたタイヤに戻すチームがあるなど、各チームが模索をする中で60分のFP2が終了。トップタイムはサインツJr.となった。
 フェラーリ勢はソフト、ミディアム共に20周近くを走り込んでおり、24周で争われるスプリントレースに向けてしっかりとタイヤを比較できたはずだ。フェルスタッペンを攻略するため、タイヤ選択を2台で変えてくる可能性もあるだろう。
 フェルスタッペンは3番手。ソフトタイヤよりもミディアムタイヤで周回した時間が長かったが、スプリントレースでどのタイヤを選ぶのか、スプリントレースの結果を大きく左右するはずだ。
 4、5番手にはアルピーヌのフェルナンド・アロンソ、エステバン・オコンが続いたのも注目ポイントだ。
 結果に各車のパフォーマンスが必ずしも表れているセッションではないものの、アルファタウリの角田裕毅は19番手。ただソフトタイヤ、ミディアムタイヤ共にしっかりと走り込んでおり、14番手から臨むスプリントでポジションを上げたいところだ。
 
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