角田とのF1契約について代表が語る「今のパフォーマンスを発揮し続ければ残留の可能性が高い」さらなる成長への期待も
アルファタウリF1代表のフランツ・トストが、角田裕毅の2023年について、今のパフォーマンスを発揮し続けていれば残留する可能性が高いと語った。レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、角田を「問題児」と呼び、改善の必要を指摘したが、トストは自分は問題児は好きであり、大きな可能性があるとして期待を示した。
イギリスGP決勝で角田はチームメイトのピエール・ガスリーの前に出ようとして接触。その時点で2台はトップ10圏内を走っていたが、ガスリーはリタイア、角田は後退し、結局ポイント獲得を果たせなかった。オーストリアGP土曜に行われたチーム代表記者会見において、トストは、「イギリスGPでドライバー同士がクラッシュした後、チーム代表としてどういう対処を行ったか」と聞かれ、角田を呼び出して強くたしなめたと明かした。
「ドライバーたちと話をした。もちろんあれはチームにとって悪夢だった。ふたりは7番手と8番手を走っていたのだ。シルバーストンは我々とは相性の良くないコースであることは分かっていた。それを考えると、非常にいい位置にいた。だが裕毅が少し焦りすぎた。ブレーキングを遅らせてピエールの前に出ようとして、リヤのコントロールを失い、ピエールにクラッシュしてしまったのだ」
「レース直後、私は裕毅をオフィスに呼んで、『あれは絶対にだめだ。もっと自制心を持ち、我慢強くならなければいけない』と彼に言った。チームメイト同士の接触はこれが初めてではないし、これが最後でもないだろう。F1の歴史のなかで何度か起きたことだ。だが、どんなことをしてでも避けなければならない」
イギリスGPの後、ヘルムート・マルコはは『Servus TV』でのインタビューにおいて、角田を“問題児”と呼び、走行中に興奮して無線で怒りを爆発させることなどを指摘、レッドブルは心理療法士を雇ったと明かした。そのことについて聞かれたトストは、“問題児”には良い面があるとの考えを示し、角田はまだ成長過程であり、改善していくことを期待していると語った。
「私は問題児が好きだ。問題児は、そこから何かを生み出す力がある優れた子どもだからね。聖人君子は好きではない。裕毅はミスを犯した。彼はそれを自覚し、改善のために取り組んでいくだろう。彼はまだ成長過程にあるのだ。彼は速い。自分なりのやり方で取り組んでいくだろうが、少し時間が必要なのだ」
レッドブルは、2023年のアルファタウリのドライバーとしてガスリーのみを確定させた。角田については来年の契約を結ぶ前に能力を評価する必要があるということか、と記者会見で聞かれたトストは、クラッシュはよくないが、今のパフォーマンスを維持すれば、契約を延長する可能性は高いと答えた。
「クラッシュを別にして、彼が今シーズンこれからも今のようにやっていくなら、残留する可能性は高いと思う。彼次第だ。優れたパフォーマンスを見せれば残留する。優れたパフォーマンスを発揮しなければ、外れる。簡単なことだ」
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