フェルスタッペン、一晩で大幅進化? 0.3秒差でFP3トップ。角田裕毅10番手|F1第12戦フランスGP

 

 F1第12戦フランスGPのフリー走行3回目が行なわれた。レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、セッションのトップタイムをマークした。
 舞台となるポール・リカール・サーキットは、気温29度、路面温度52度。初日と同じように、暑いコンディションだ。
 60分のセッションが開始されると、レッドブルのセルジオ・ペレスが真っ先にコースイン。普段はコースインのタイミングが遅めのマックス・フェルスタッペンも、早めに走行を開始した。
 初日はアンダーステアに苦しんだフェルスタッペンだが、ソフトタイヤで記録したFP2の自己ベストタイムをミディアムタイヤで軽々と更新。1分32秒808でトップに立った。
 セッション序盤の10分はあまりコース上のマシンは多くなかったが、それでも徐々にミディアムやソフトタイヤでコースインするマシンが増えていった。
 フェラーリ勢はセッション開始から20分を前にタイム計測を開始。決勝では最後方へのグリッド降格が決まっているカルロス・サインツJr.がソフトタイヤで2番手に食い込んだが、フェルスタッペンとは0.4秒差だ。
 一方、シャルル・ルクレール(フェラーリ)は決勝を見据えてか、ハードタイヤで走行。ただターン12でスピンを喫し、タイヤにダメージを負ってしまった。
 サインツJr.がコーナーでランオフエリアに飛び出たこともあって、フェラーリは2台ともに早いタイミングでピットイン。ルクレール車は、ボディカウルが一部取り外されているシーンもあった。
 その間もコース上で2台を走らせていたレッドブルは、ミディアムタイヤでのロングランを行なっていた様子。ペレス、フェルスタッペン共に16~17周を走ってデータを集めた。
 レッドブル勢がピットに戻るころには、各車が2セット目のタイヤにソフトタイヤを選び、予選に向けた詰めのシミュレーションを開始した。メルセデスのルイス・ハミルトンは、ここでセクター1の全体ベストを更新し、4番手。フェラーリの2台もソフトタイヤでアタックしたが、ルクレールはフェルスタッペンに0.101秒届かず2番手、サインツJr.も3番手に留まった。
 ただ、フェラーリの2台は一旦ピットに戻った後に再アタック。サインツJr.が1分32秒626でトップタイムを塗り替えることに成功した。これを見るように、レッドブルの2台はピットアウト。ソフトタイヤでのアタックに向かった。
 フェルスタッペンはセクター1とセクター2で全体ベストを更新。セクター3こそサインツJr.に後れを取ったものの、1分32秒272を叩き出した。
 結局、60分のセッションをトップで終えたのはフェルスタッペン。セッション終了間際にソフトタイヤで2度目のアタックに臨んだものの、トラフィックの影響もありタイム更新はならなかった。それでも、グリッド降格が決まっている2番手のサインツJr.に0.354秒差。3番手ルクレールとは、0.637秒もの差をつけた。
 どうやら、レッドブルはフェルスタッペンが初日に苦しんでいたアンダーステアを一晩で修正することができたようだ。
 4番手のハミルトン以降は、僅差で各車が続く。ハミルトンから19番手ミック・シューマッハー(ハース)までが1秒以内にひしめいている状態だ。
 アルファタウリの角田裕毅は10番手。13番手だったチームメイトのピエール・ガスリーを上回ったが、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが8番手につけているなど、中団チームの勢力図が塗り替わっているのではないかと思わせる兆候が見える。
 予選では、トラフィックとトラックリミットにうまく対処し、アタックを完璧にまとめることが重要となってきそうだ。
 
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