ガスリー、トラックリミット違反の”一貫性のなさ”についてFIAと話し合い「僕の進路には議論の余地があった」

 

 アルファタウリのピエール・ガスリーは、F1ハンガリーGPの予選でトラックリミット違反があったとされてタイム抹消となり、Q1敗退となった。ガスリーはこの判定に今も納得がいっていないようで、今後その監視方法については改善する必要があると訴えている。
 ガスリーはハンガリーGPの予選Q1での最速ラップがトラックリミット違反を喫したと判定され、タイム抹消。これによりQ2に進出することができなかった。
 ガスリーがトラックリミット違反を取られたのは、ターン5だった。このコーナーではチームメイトの角田裕毅や、レッドブルのセルジオ・ペレスらもトラックリミット違反により、アタックラップのタイムを抹消されることになった。
 ペレスがタイムを抹消されたのはQ2だったが、FIAが再調査した結果トラックリミットを違反していないと判定が覆り、抹消されたタイムを取り戻すことができた。しかしながらペレスは、Q3に進出することは叶わなかった。
 19番グリッドとなったガスリーは、パワーユニットを交換し、決勝レースをピットレーンからスタート。チームはこれによってセットアップもレース向けに変更し、テストセッションとしてレースを活用することができた。そして最終的には12位でフィニッシュしている。
 ペナルティにより、戦略にどんな影響が及んだのかと尋ねられたガスリーは、「僕はまだ、それ(ペナルティ)についてかなり憤慨している」と語った。
「だって僕が見たメールによれば、僕がコース上にいたか、それとも外れていたかは、とても議論の余地のあるものなんだ」
「ユウキとチェコ(ペレスの愛称)にも、同じことが起きた。オンボードカメラの映像を見れば、彼らは明らかにコース上を走っていた。しかしとにかくそういう結論だった」
「ただ僕らの立場から言えば、後方からスタートし、パッケージをもっと理解するためにレースを使えたのは良かったと思う」
「素晴らしいとまではまだ言えないけど、少なくともパフォーマンスの面では良い兆候がいくつかある」
 ガスリーはこのトラックリミット問題に対処するため、レースディレクターらと長い時間話し合ったとも明かした。
「僕はニールス(ウィティヒ)やエドゥアルド(フレイタス)と40分にわたって時間を共にし、みんながより満足できる方法について話し合い、解決策を見つけようとしたんだ」
「現在、彼らは膨大な量の仕事を抱えている。彼らは、自分たちの生活を楽にしようと考えているわけではない。今回のターン5には明らかに、公平な方法で走行ラインを監視するための適切なツールがなかったんだ」
「まず第一に、それを監視するためのより一貫性のある方法を手にし、それが正しい方向に進んでいることを確実にするために、今後の解決策について話をした」
「彼らはかなりオープンに受け入れてくれ、僕からのフィードバックを期待してくれていたと思う。そして今後数週間でより良くする解決策を提供する方法を見つけるため、全てのドライバーに確認するつもりだ」
 ガスリーは、ペレスがタイム抹消を逃れることができたのは幸運だったと語りつつも、自分の違反を示すモノは何もなかったと改めて主張した。
「彼らは監視のためにCCTV(監視カメラ)を使っていたが、僕の場合は他には使える映像が何もなかった」
「チェコはオンボードカメラの映像もあった。僕にはヘルメットカメラがあったが、それによって他のカメラで僕がコース上を走っていたかどうかを確認することができなかった。僕には議論の余地があったと思う」
「僕としては、公平な方法で取り締まりを行なうことができる適切なツールを用意するか、それができない場合にはペナルティを科すべきではないか……そのどちらかだ。それが僕らが話し合ったことだ」
「来シーズンに向けては、彼らは既に別の選択肢を検討している。でも残念ながら、今季この状況の代償を支払ったのは僕だった」
 
Read …読み続ける

F1&雑談
小説
開発
静岡

小説やプログラムの宣伝
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです