超激しい中団争いが、アルファタウリ没落の原因? ガスリー「ちょっとの後手が、大きなツケになる」
アルファタウリのピエール・ガスリーは2022年シーズン、前年よりも苦戦しているように見える。これに関してガスリーは、中団グループの争いが激化していることで、”少しの苦戦”がより大きな代償となって現れてしまうのだと主張した。
F1の2022年シーズンは前半戦が終了したが、アルファタウリは昨年(ランキング6位)に比べて苦しんでいる。これまでの獲得ポイントは27点(うちガスリー16点、角田裕毅11点)と、昨年の同じく13レース終了時点と比較して57ポイントも少ない状況となっているのだ。
チームのエースであるガスリーは、6月中旬のアゼルバイジャンGPでの5位入賞以来ポイントを獲得できておらず、特に苦しい状況にあることは明らかだ。
ガスリーはより激しさを増す中団争いの中で、チームを前進させる一助になろうとしており、積極的にチームリーダーの役割を買って出るようになっている。
「こういった時には、リーダーとして皆を団結させて、同じ目標に向って一丸となって取り組んでいく必要があると思うんだ」
ガスリーはmotorsport.comにそう語った。
「簡単なことじゃない。僕らは仕事そのものではなく、その結果を求めているからね。今は皆が懸命に作業をしてくれているけど、その努力に見合う結果は得られていない」
「良い結果が得られるという兆候やチャンスはまだあると思う。でも客観的に見ても、明らかに昨年よりも厳しくなっている。特に中団争いは、より競争が激しくなっていると思う」
「今は(昨年の)ハースやウイリアムズのような最後尾グループのチームというのが存在しない。4番手から最後尾まで、その全部が中団チームなんだ」
「つまり、ちょっと後手に回ってしまうと、昨年はトップ10に近づくこともできたのに、今はより大きな代償となって現れてしまうということだ」
今シーズンのマシンAT03はコースレイアウトやコンディションに大きく影響を受けやすくなっている。強みを発揮できるコースではガスリーのアゼルバイジャンGPの5位のように結果を残すことも出来るが、マシン特性に向いていないコースでは、厳しい戦いを強いられる。ガスリーは今シーズンの状況が、2018年の状況と似ていると考えている。
「この状況は僕がこのチームに加わった2018年にちょっと似ている気がする」
「僕らは特定のレースではとても上手くいったんだ。特にバーレーンだ。あの4位は、今年の(アゼルバイジャンでの)5位と同じ状況なんだ」
「驚くべきパフォーマンスを、わずかに垣間見ることもある。でもそれは限られたコース、限られた特殊な状況でのみ起こることだ」
「それ以外のレースでは、多くの不運や結果に影響を与えるインシデントもあった。そういったことにはフラストレーションが溜まるよ」
「あるひとつの目標に向けて取り組んでいて、それが何よりも望んでいることにもかかわらず上手く進まない状況に対処するのは、必ずしも簡単なことじゃないんだ」
今シーズン、アルファタウリはマシンのアップデート計画の面では保守的なアプローチを採っており、他チームよりも遅い新パッケージの投入となった。
フランスGPでは待望のアップデートが投入されたものの、目立ったパフォーマンス向上は見せることができなかった。ベルギーで始まる後半戦で、そのポテンシャルを発揮することができるのだろうか?
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