フェルスタッペンが大差でFP2トップ! スパ・ウェザー再び、ロングランは消化不良|F1第14戦ベルギーGP
F1第14戦ベルギーGPのフリー走行2回目は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップタイムをマークした。
FP1終盤には雨に見舞われたが、FP2の開始時刻には降雨もない状態。F3の予選が行なわれた後ということもあって、ウエットパッチは残るもののレコードライン上はスリックタイヤでの走行に支障がない路面コンディションでセッションが開始された。
FP1ではマシントラブルでほとんど走れなかったバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)や、コース上でストップしてしまったケビン・マグヌッセン(ハース)も早速コースインを果たした。
コース上を走るマシンのタイヤ選択は様々だが、まずはミディアムタイヤを履くフェルスタッペンが1分47秒699でタイムシートのトップに。フェラーリの2台も同じくミディアムタイヤで走行し2~3番手に続くと、カルロス・サインツJr.とフェルスタッペンがトップタイムを更新しあった。
セッション開始から20分が経つ頃には、各車が一旦ガレージに戻った。この時点で、トップはサインツJr.に0.540秒差をつけたフェルスタッペンとなった。
その後、各車は続々と新品のソフトタイヤに履き替えてコースイン。予選を想定したシミュレーションを実施するため、アタックに入っていった。
セッション前半はハードタイヤを履いていたメルセデスのジョージ・ラッセルが、ソフトタイヤで2秒弱タイムアップし3番手に食い込むが、フェルスタッペンはミディアムタイヤからの履き替えで1.3秒ものタイムアップを果たし、1分45秒507をマーク。2番手に入ったシャルル・ルクレール(フェラーリ)に対して、0.862秒もの差をつける、圧巻のタイムだ。
一発でタイムを出したフェルスタッペンは、すぐにピットイン。残り時間23分というところから、ミディアムタイヤでのロングランを開始した。フェルスタッペンは今回、パワーユニット交換によるグリッド降格ペナルティが決まっている6名のドライバーのひとりであり、いつもよりも早めに動いた形だ。
同じくペナルティが決まっているルクレールも、同じようなタイミングでロングランを開始。こちらはソフトタイヤを履いた。また、メルセデスのルイス・ハミルトンはハードタイヤで周回を重ねた。
残り時間17分、各車のロングランが本格的に開始されたタイミングで雨粒が落ちてきたようで、観客が雨具を着込むシーンが国際映像に捉えられた。路面が濡れてきたのか、挙動を乱すマシンも多く見られるようになり、ハミルトンはオー・ルージュでバランスを崩す、ヒヤッとするシーンもあった。
たまらず、ロングランを中断してピットに戻るマシンが続出。7分ほどを残して、コース上を走るマシンはゼロとなった。
霧雨のような天候で、路面がしっかりと濡れるほどの雨量ではなく、積極的にレイン用のタイヤで走行するチームはほぼおらず。フルウエットタイヤでアストンマーチン2台がコースインしたものの、すぐにピットに戻ってしまった。
セッション終了間際には、スタート練習をするために各車がスリックタイヤでコースインしたものの、当然タイム更新などはなく、フェルスタッペンがFP2トップとなった。
フェルスタッペンはルクレールに大差をつけてのトップとなったが、ルクレール共々グリッド降格が決まっているだけに、ロングランがほとんど出来なかったのは痛手かもしれない。
3番手ランド・ノリス(マクラーレン)以下は僅差で、ランス・ストロール(アストンマーチン)、サインツJr.と続く、群雄割拠といった様相だ。上位2台のペナルティが決まっていることもあり、この争いを制した者が最も優勝に近づけると言ってもいいだろう。
中団争いも熾烈で、アルファタウリの2台はその真っ只中。角田裕毅が13番手、ピエール・ガスリーが14番手となった。
スパ・ウェザーに勢力図が覆い隠されたようなベルギーGP初日となったが、2日目以降の天気は回復傾向の予報となっている。各チーム、少ない情報でどう改善してくるか。FP3は非常に重要なセッションとなりそうだ。
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