ドゥカティのミラー&バニャイヤ、地元戦ワンツーで予選へ。中上貴晶は終盤転倒しQ1へ|MotoGPサンマリノFP3

 

 MotoGP第14戦サンマリノGPのフリー走行3回目が実施された。予選組分けを決める重要なセッションとなるが、最速タイムをマークしたのはドゥカティのジャック・ミラーだった。
 ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリで開催中のサンマリノGPも2日目を迎え、天候の崩れも心配されたが、無事ドライコンディションでFP3が開始された。気温は23℃、路面温度は26℃だ。
 FP3までの総合タイムトップ10が予選Q2への直接進出となる関係上、このセッションはライダーが予選さながらの走りを見せる。
 セッション開始直後からしばらくは1分32秒台と、各車初日の上位に及ばないタイムで様子見の走行といった具合。フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)のマークした1分32秒154が暫定トップタイムだった。
 マルコ・ベッツェッキ(VR46)、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ)、ジャック・ミラー、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ)と続き、ドゥカティ陣営のライダーが上位を占めた状態でセッションは20分が経過。レミー・ガードナー(テック3)が転倒したものの、それ以外は非常にクリーンなセッションとなった。
 なおレース後のテスト参加のためイタリア入りしていたレプソル・ホンダのマルク・マルケスが、このセッションからパドックへ登場。ガレージ内でチームと共に密にコミュニケーションをとっている様子だった。
 中盤は各ライダーが一度ピットに戻ったこともあり、動きが乏しい状況が続いた。彼らが再びコースに戻ってきたのは残り15分を目前にした頃だった。
 ここからライダー達はギヤを上げはじめ、セクタータイムでは最速タイムを更新するペースも散見された。そんな中、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)が1分31秒644をマークしてトップタイムを更新した。
 セクター4で少量ながら雨が降り始めたのではないかという懸念もあったが、残り10分を切るとアタック合戦はさらに加速。ミラーが1分31秒296をマークしてトップタイムを更新。これは初日のベストタイム(1分31秒517)も超えるものだ。なお僚友のバニャイヤもこれと僅差のタイムを記録したが、トラックリミット違反により後に抹消された。
 2番手にはクアルタラロ、初日から好調なマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)が3番手に続き、セッションはラスト5分となった。
 一度タイムを抹消されたバニャイヤは、再アタックで1分31秒371をマーク。2番手に浮上してきた。バニャイヤは連続アタックでさらに加速していったが、そのタイムは1分31秒367まで。ミラーにはわずかに届かなかった。
 最終盤はポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ)やミゲル・オリベイラ(KTM)、中上貴晶(LCRホンダ)の転倒もあり、イエローフラッグが振られた。これに影響を受けるライダーが出つつも、ビニャーレスやバスティアニーニは自己ベストを更新していく。しかし彼らも、ミラーには届かなかった。
 最終的にFP3トップタイムはミラー。2番手にはバニャイヤ、3番手にはクアルタラロが並んだ。なおビニャーレスはクアルタラロを上回るタイムを計測したものの、タイム抹消となってしまった。
 なお予選Q2に直接進出となる総合トップ10は、ミラー、バニャイヤ、バスティアニーニ、クアルタラロ、アレックス・リンス(スズキ)、プラマックのヨハン・ザルコ、ビニャーレス、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)、フランコ・モルビデリ(ヤマハ)、オリベイラという顔ぶれになった。
 最後のアタックに向かう際に転倒してしまった中上は最終的に1分32秒506で20番手タイム。ジョアン・ミルの代役として参戦中の渡辺一樹(スズキ)は1分35秒683で25番手だった。
 なお今回も苦戦しているホンダ陣営は、ひとりも総合トップ10以内に入ることができず、全員がQ1スタートとなってしまった。
 
Read …読み続ける

F1&雑談
小説
開発
静岡

小説やプログラムの宣伝
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです