クアルタラロ、アラゴン決勝は「アグレッシブに、必要なら当たっていく」

 

 MotoGP第15戦アラゴンGPの予選が行なわれ、ヤマハのファビオ・クアルタラロは6番手グリッドを獲得。今回は苦戦を認めており、挽回するにはアグレッシブな走りが必要になると彼は語った。
 クアルタラロは今回のレースウィーク前から、アラゴンGPが今年最も厳しいレースのひとつとなると予想していた。
 彼は決勝レースと同時刻に行なわれたFP4では、力強いペースを見せていた。そのため、”勝利のために戦える”十分な強さがあると感じていた。しかし予選ではポールポジションのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)に0.8秒の差を付けられてしまい、6番手に留まった。
 クアルタラロはコース上でのオーバーテイクの難しさから、アグレッシブに仕掛けていく必要があるだろうと厳しい見方を示した。
 コース上で安全にオーバーテイクできる場所について聞かれた際、彼は「残念だけど、そんな場所はないんだ」と答えた。
「でも、アグレッシブなオーバーテイクをする必要があるだろう。必要なら、コンタクト含みでもね。それが今回のレースの唯一の策だろう」
 クアルタラロは予選でYZR-M1の力を最大限引き出すことができたことを、誇りに思うかと聞かれると「初めてのときなら、良いね」と答えてさらにこう続けた。
「でも最初のアタックの時のように、セクタータイムが赤表示で最終セクターを通過しても、(先頭から)コンマ4秒遅れで6番手になるんだ」
「最終的には(力を引き出せたことは)誇れることだ。でも頭の中では悪態も飛び交っているよ」
「だけど結局、僕はそれに慣れ始めているし、問題を整理すればどこでタイムを失っているかも分かるからね」
 クアルタラロはアタックに向かった際、ターン2でフロントを失って転倒しそうになった。ただ、彼はこのミスが無くとも結果は変わらず、6番手が精一杯だったろうと振り返った。
「全力を出し切ったよ」
「唯一のミスは、なぜだが分からないけどターン2でフロントを滑らせたことだった。でもタイムは改善できても、ポジションは上げられなかっただろう」
「次のアタックでラップタイムを更新した。でも、大差は無かっただろうと思う」
「フィーリングはかなり良かったから残念だ。勝利を争えるペースはあったと思う。ただこれは今年の序盤から同じ状況なんだよ」
「(レースペースでは)他よりも0.3秒速く走れる。でもレースでは後れをとってしまう」
「予選が本当に重要なんだ。でも今日の6番手は限界で、最大限の結果だった。でも明日はまだ何かできると思っている」
 ヤマハが抱えている問題のひとつにタイヤ内圧の上昇がある。決勝レースに向けて低い内圧でスタートするだろうと語るクアルタラロは、レースの鍵がこの内圧の管理だと認めた。
「ポールポジションでスタートするわけじゃないから、低い内圧で始めようと思っているんだ。集団で走ることになるだろうからね」
「ブレーキングでかなり頑張らないといけないだろう。内圧は上がっていくだろうから、そこは問題だ。内圧が高くなりすぎるかどうか、様子を見てみよう」
「フロントタイヤの内圧は明日、一番大きな問題になるだろう」
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