週末初のドライでフェルスタッペンが最速。フェラーリ勢を0.3秒突き放す……角田裕毅17番手|F1日本GP FP3

 

 F1第18戦日本GPのフリー走行3回目が行なわれ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップタイムを記録した。
 2回のフリー走行が行なわれた金曜日は、1日を通して雨がサーキットを濡らしたが、土曜日は変わって曇り。ところにより晴れ間も見える状況となり、気温21度、路面温度30度と、寒空の下行なわれたFP1、FP2とは大きくコンディションが異なった。
 今週末初めてのドライコンディションでのセッション、そしてこの後の予選もドライで引き続き行なわれると予想されていることから、セッションスタート前から、ピット出口にはマシンの行列が。シグナルグリーンと共に、一斉にコースへ飛び出していった。
 1セット目のタイヤ選択は十人十色。ソフトタイヤからハードタイヤまで選択は分かれたが、ほとんどがコース上に留まり連続周回した。
 セッション序盤は、ソフトタイヤで1分32秒050をマークしたフェルスタッペンがタイムシートのトップ。そのチームメイトのセルジオ・ペレスが2番手でレッドブルがワンツー体制を築いた。
 ミディアムタイヤ勢では1分34秒977の角田裕毅(アルファタウリ)が5番手につけ、こちらもチームメイトのピエール・ガスリーが6番手で続いた。
 ルイス・ハミルトン(メルセデス)はハードタイヤで10周を走った後に、セッション折返しを前にソフトタイヤへ切り替え走行を再開。これを機に、今週末まだ試していないコンパウンドへ切り替えるドライバーが続いた。
 ハードタイヤから新品のソフトタイヤに切り替えたフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、セクター2で全体ベストを更新しながら、1分32秒553で2番手に浮上。しかし、続けてソフトタイヤでタイムアタックを行なったフェラーリ勢がそれをフェルスタッペン共々上回り、カルロス・サインツJr.が1分30秒965で首位に立った。
 レッドブル勢は1セット目の走行が比較的長かったこともあり、セッションが残り20分を切るところでフェルスタッペンから2セット目のタイヤを投入。遅れてペレスもミディアムタイヤでタイム計測を行ない、ソフトタイヤで記録していた自身のタイムを更新した。特にフェルスタッペンは、ミディアムタイヤながらサインツJr.から0.351秒差の2番手に食い込んだ。
 金曜日が雨によりスリックタイヤを使用しなかったことで、残り時間が少なくなると、多くのドライバーが3セット目を投入。ソフトタイヤでの予選想定ラップに出た。
 ドライバーが軒並みタイムを上げる中、シャルル・ルクレール(フェラーリ)はサインツJr.のトップタイムに肉薄するもこれを越えられず。続けてタイム計測に出たフェルスタッペンが全体ベストを全セクターで叩き出し、1分30秒671を記録。トップを奪還した。
 ペレスもその後タイム計測を行なったものの、デグナー先でトラフィックに遭遇。これによりセクター2で大きく遅れ、5番手に留まった。ペレスの他にも、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がヘアピンへの侵入でガスリーに追突しかけるなど、狭くオールドスクールな鈴鹿サーキットの予選では、タイム計測を行なう位置も重要になってくるだろう。
 各車は予選に向けて走り込みを続け、FP3が終了。結果的にフェルスタッペンが最速となり、フェラーリ勢を退けた。
 トップ3の後ろには、今週末も好調なアロンソ。FP3最速のフェルスタッペンから0.6秒落ちと、予選では好結果が望めそうだ。
 ペレスの後ろ6~7番手にはメルセデス勢のふたり。8番手にランド・ノリス(マクラーレン)、9番手にエステバン・オコン(アルピーヌ)、10番手にランス・ストロール(アストンマーチン)というトップ10だった。
 アルファタウリ勢は最終的に、角田が1分32秒377で17番手、ガスリーが1分32秒881で20番手となった。セッション中盤までは上位に食い込む位置につけていたものの、他車が本格的な予選想定を始めたところでタイムを伸ばせなかった。
 
 
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