母国レースで入賞逃し悔しがる角田裕毅。タイヤ交換の好機逃し「そこのコミュニケーションは間違いなく僕の改善点」|F1日本GP
鈴鹿サーキットで行なわれたF1日本GP。自身初の母国レースを迎えた角田裕毅(アルファタウリ)は、一時は入賞圏内を走行しながらも13位フィニッシュに終わった。
13番グリッドからスタートした角田は、スタート直後に発生したクラッシュなどに乗じてポジションを上げ、2周目に赤旗中断が宣言された時には9番手を走行していた。
入賞の期待がかかる中でレース再開を迎えた角田だったが、再開直後にウエットタイヤからインターミディエイトタイヤに交換したセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)とニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)の戦略が的中。その後に他のドライバーと同じタイミングでインターミディエイトに交換した角田は、2台の先行を許してしまった。
レース終盤に再度タイヤを交換し16番手に落ちた角田は、フレッシュタイヤでオーバーテイクを連発し13位でフィニッシュ。しかし母国のファンの前でポイントを獲得できなかったことに悔しさをにじませた。
「(赤旗からのレース再開時に)9番手からスタートしたことを考えると、本当に残念です」
motorsport.comに対し、角田はそう語った。
「インターミディエイトタイヤに苦労するということは分かっていましたが、あんなに苦労するとは思っていませんでしたし、結局(もう一度)タイヤを交換することになりました」
「日本のファンの皆さんの前でポイントを獲得できなかったことは残念ですし、そこが一番です。来年はもっと強くなって戻ってきます」
レース終盤、フレッシュタイヤに交換した角田はライバルを1周あたり5秒前後上回るペースで走り、ミック・シューマッハー(ハース)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)らを次々交わしていった。結果的に10位のランド・ノリス(マクラーレン)とのギャップは4.817秒であり、もしタイヤ交換の判断がもう少し早ければ、ポイントにも届いていたのではないかと思わせる走りだった。
この点について角田は、チームとより良いコミュニケーションを取る必要があったとして、コミュニケーションを今後の課題に挙げた。
「正直、またピットに入らなければいけないとは思っていませんでした」と角田は言う。
「もしそれを分かっていたなら、間違いなく僕たちはもっと早くピットインしていたはずです。そういうコミュニケーションは間違いなく僕が学ばないといけないところのひとつです。今後に向けて改善していかないといけません」
また角田は、雨の中9万4000人ものファンが鈴鹿に詰めかけたことを喜んだ。
「9万4000人というのはすごい数字ですし、これでもCOVIDの関係で多少制限がある訳です。雨の中でこれだけ多くのファンの皆さんに集まっていただいたことは本当に嬉しいですし、日本のF1ドライバーとして誇りに思います」
「ポイント圏内でフィニッシュできなかったことは残念ですが、この3日間の応援に感謝しています。たくさんの力をもらいましたし、だからこそ良いパフォーマンスを発揮できました。来年はもっと強くなって戻ってきますし、引き続き頑張ります」
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