シーズン後半に躍進のアストンマーチン、積極的な開発と信頼性を武器にさらなる前進なるか?

 

 アストンマーチンは、シンガポールGPでランス・ストロールとセバスチャン・ベッテルがそれぞれ6位と8位に入り、ベッテルは続く日本GPでも6位に入賞したことで、一気にポイントを稼いだ。
 チームのパフォーマンスディレクターを務めるトム・マッカローは、上位陣がつまづくなかでチームが有利な立場に立っていたのは偶然ではないと語る。
「今年に入ってから、アグレッシブな展開が続いている」と彼はMotorsport.comに語った。
「我々はレースごとにパーツを投入し、そのパーツが機能してマシンが速くなり、そのパーツの理解を深めることができていた」
「その結果、サーキットでの仕事がしやすくなり、クルマが速くなっていったんだ。同時に、これまでのところ信頼性も申し分ない」
「ランスが何回もそうしていたように10位で1ポイントを獲得するにしても、あるいはチャンスが来た時にもう少し大きなポイントを獲得するにしても、自分たちのベストを引き出せるような状態に持っていくことが重要なんだ。今、我々がそれを実現できているのは素晴らしいことだ」
「ドライバーたちは素晴らしい仕事をしてくれたし、我々も最大限の力を引き出すことができた」
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 シンガポールと日本の2レースでアストンマーチンはコンストラクターズランキングでハースとアルファタウリを上回り、6番手のアルファロメオに7ポイント差まで接近した。
「シンガポールと日本のこの2戦は、我々にとって良いポイントを獲得できただけでなく、コンストラクターズチャンピオンシップにおけるライバルとくらべても良かった」
「そしてそれがキーになるんだ。まだ4レース残っている。でも、ハースやアルファタウリ、そして今のアルファロメオに比べれば、はるかにいいポジションでスタートできる」
「マクラーレンとアルピーヌははるか先を行っていて、4位と5位を争っている。その後ろ、6位については戦える可能性があると常に感じている。そして、我々はまさにその戦いの中にいる」
「まだ先は長い。でも、戦いの中にいて、週末ごとにまったく異なるサーキットで常に争えるクルマを持っているのはいいことだ」 
 アストンマーチンは積極的に人材獲得を進めてきた。レッドブルから移籍したテクニカルディレクターのダン・ファロウズをはじめとする研究開発部門に加わった新たな人材の主な関心は2023年に向けられているが、マッカローによると、彼らは今シーズンのマシ『AMR22』にも影響を及ぼしているのだという。
「もちろん、何人かの新顔が加わったが、彼らはすでに今年のマシンに大きな影響を与えている」
「チームはしっかりとした方向性を持って取り組んでいると思う。スタートは難しいものだったが、チームはうまく機能していると思う。開発段階ではふたつの異なるルートがあったが、自分たちが取り組みたいルートに焦点を当て、それに向かってひたすら作業を続けた」
「2022年型マシンにとって、レギュレーションの変更は非常に大きなものであり、チーム全体の様々なレベルの人々にとって、大きな挑戦だった」
「今年初めから今に至るまで、ポイントを獲得し始め、改善の兆しを見せることができたことは、皆にとって非常に満足のいくものだ」
 
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