サインツJr.がポールポジション獲得! ルクレール降格によりフェルスタッペンがフロントロウへ|F1アメリカGP予選

 

 サーキット・オブ・ジ・アメリカズを舞台に、F1第19戦アメリカGPの予選セッションが行なわれ、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)がポールポジションを獲得した。
 グランプリ2日目も現地テキサス州オースティンは晴天に恵まれ、予選開始前の気温は30度、路面温度は38度というコンディション。最終コーナー側から強い追い風が吹いていたが、予選前に行なわれたフリー走行3回目では時折吹く突風によってマシンの挙動を乱すドライバーも散見されており、ここも予選アタックではカギを握ると言えた。
 18分のQ1が開始され、ミック・シューマッハー(ハース)からコースイン。序盤はガレージ内に留まっていたドライバーも少し遅れてコース上に姿を現し、まずは1回目のタイム計測を開始した。
 FP3トップタイムのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がまず1分35秒台に入れたものの、この周回ではトラフィックに遭遇。続くシャルル・ルクレール(フェラーリ)がそれを交わしトップに浮上したが、遅れてタイム計測を行なったサインツJr.が2番手ルクレール以下を0.489秒突き放す1分35秒297を記録した。
 1セット目での走行を終え、各車は一度ピットへ。コース上が静かな状況となっていたが、Q1が残り4分を切ったタイミングで当落線上にいるドライバーからピットアウト。フェラーリ勢とレッドブル勢はガレージに残り、ソフトタイヤを温存することを選択した。
 2セット目でのアタックを行なったドライバーは軒並み自己ベストを更新した一方で、ケビン・マグヌッセン(ハース)は15番手アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)に0.017秒届かず16番手。トラックリミット違反のドライバーが出るかも、と繰り上がりを期待したマグヌッセンだったが、ここで脱落となった。
 マグヌッセン以下Q1敗退となったのは、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、シューマッハー、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)。リカルドとオコンはチームメイトがQ1でトップ10に食い込んでおり、大きな差をつけられてしまう形となった。
 Q2の最初の走行では、ユーズドタイヤを使用するドライバーがほとんど。メルセデス勢などは新品タイヤを早々に投入したものの、ユーズドを履くフェラーリ勢やレッドブル勢には及ばず。ルクレールがQ1のトップタイムを超える1分35秒246でトップに立った。
 残り3分を前に、各車がコースイン。ユーズドタイヤでタイムを出していたドライバーは新品タイヤを投入していたが、メルセデス勢はここでユーズドタイヤを履いた。なお、フェラーリ勢とペレスはタイム計測2回目を行なわず、新品タイヤで出ていったフェルスタッペンもタイムを出すことなくQ2を終えた。
 タイム計測2回目では上位勢のタイムを脅かすドライバーはおらず、ルクレールが首位のままQ2が終了。トップ3チーム以下の中団勢は7番手にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、8番手にランス・ストロール(アストンマーチン)、9番手バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、10番手ランド・ノリス(マクラーレン)がQ3進出を果たした。
 一方でアルボンはノリスから0.027秒差で11番手敗退。セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)やピエール・ガスリー(アルファタウリ)、周冠宇(アルファロメオ)、そしてトラックリミット違反によりタイム抹消となった角田裕毅(アルファタウリ)もここで脱落となった。
 なお、ガスリーには日本GPでも発生したブレーキトラブルが再発。Q2でのタイム計測1回目ではブレーキが温まっていないようで、ターン1で大きくロックアップしていた。
 現地は夕暮れ時を迎え、路面温度が34度に下がる中、ポールポジションを決めるQ3が開始された。計測1回目ではフェルスタッペンがユーズドタイヤでまず1分35秒044をマークするも、新品タイヤを履くルクレールが今週末初の1分34秒台となる1分34秒624でトップに浮上。サインツJr.やハミルトンも34秒台を記録し、フェルスタッペンを上回ってみせた。
 他車とタイミングをずらす形でタイム計測を行なうストロールを残し、各車は一度ガレージに戻へ。最終アタックの時を待ち、残り3分というところで、各ドライバーが全車新品タイヤで続々コースへ入った。
 ルクレールは1分34秒421までタイムアップするも、サインツJr.がそれを上回る1分34秒356でタイムシートのトップへ浮上。ウォームアップを2周行なったフェルスタッペンはフェラーリ勢に及ばず3番手、ペレスが4番手に続いた。
 その後ろにはメルセデス勢が並ぶ形となったが、パワーユニットのコンポーネント交換によりルクレールに10グリッド、ペレスに5グリッドの降格ペナルティが科されているため、サインツJr.とフェルスタッペンがフロントロウに並び、メルセデス勢は2列目に繰り上がることとなる。
 決勝グリッドでは5番手にストロール、6番手にノリスが並び、アロンソも5グリッド降格が決まっているため、7番手にボッタス、ペレスは8番手からのスタートとなる。入賞圏内となる9番手にアルボン、10番手にベッテルが繰り上がり、ルクレールが12番手、アロンソは14番手から決勝スタートを迎えることとなった。
 
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