この速さはホンモノか? メルセデスが1-2で待望の今季初優勝に向け弾み。角田裕毅も好調9番手|F1メキシコシティGPフリー走行3回目

 

 F1メキシコシティGPのフリー走行3回目が行なわれ、メルセデスのジョージ・ラッセルがトップタイムを記録。チームメイトのルイス・ハミルトンも2番手に入り、メルセデスが1-2体制で今季初優勝に向けた期待を膨らませた。
 現地時間の12時から始まったメキシコシティGPのFP3。気温20度、路面温度が38度という、初日よりも若干涼しいコンディションで始まった。
 初日のFP2はピレリの来季用タイヤのテストに充てられたため、予選と決勝に向けては、このFP3は通常のグランプリよりも重要度が高い。特に初日には多くのマシンがミディアムタイヤを一切履くことができておらず、この感触を試す唯一のセッションということにもなった。しかし結果的には、ほぼ半数のマシンが、ミディアムを使うことはなかった。
 まず最初にコースインしたのは、アルファロメオの2台。バルテリ・ボッタスがミディアムタイヤで1分21秒462と、まずはターゲットタイムを計測し、さらにこれを1分21秒041まで縮めた。
 メルセデスのルイス・ハミルトンは、1セット目にソフトタイヤを選択。1分20秒505を記録した。フェラーリ勢もセッション序盤から走行し、ソフトタイヤでシャルル・ルクレールが1分20秒487。チームメイトのカルロス・サインツJr.が1分19秒884で首位に立った。
 セッション開始から10分が過ぎようかというところで、母国グランプリを迎えたセルジオ・ペレス(レッドブル)がコースイン。観客から大歓声を受ける中、1分20秒238で2番手となった。
 この直後、メルセデスのジョージ・ラッセルがソフトタイヤで1分19秒405を記録して首位に立ち、ペレスも2アタック目で1分19秒866までタイムを更新した。
 セッションが20分を経過しようという頃、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)や角田裕毅(アルファタウリ)らがようやくコースイン。フェルスタッペンはソフトタイヤで1分19秒296を叩き出し、首位に立つ。その後も走行を続けて、1分19秒118までペースアップ。この際、ペレスのトウを使うシミュレーションも行ない、これをうまくこなしてセクター1で最速タイムを記録した。
 角田はミディアムでコースインし、連続走行。ミディアムタイヤを使ったマシンの中では、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に次ぐ2番手となる1分20秒798を計測した。
 セッション折り返しを迎えた後、各車が2セット目のタイヤに履き替えた。ラッセルが2セット目のソフトタイヤを下ろして1分18秒399までタイムを更新。ハミルトンも2番手に上がった。
ノリスはミディアムからソフトに履き替えて4番手タイム。フェルスタッペンも2セット目のソフトタイヤを使ったが、1アタック目のセクター2でミス。2回目のアタックで1分18秒876を記録するも、メルセデス勢の後塵を拝する形となった。
 角田も新品ソフトタイヤを投入。メルセデス勢、レッドブル勢、ノリス、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)に続く7番手となった。
 フェラーリ勢は残り10分を切ったところで、満を持してアタック。しかしルクレールが4番手、サインツJr.が6番手となるのが精一杯だった。
 結局ラッセルがトップタイム。2番手にはハミルトンがつけ、メルセデス勢が今季初優勝に向けて弾みをつける1-2となった。フェルスタッペンはミスがありながらも3番手。母国優勝を目指したいペレスは5番手となった。フェラーリ勢は4番手と6番手だった。
 中団グループのトップはノリス。ボッタスが8番手と速さを見せた。また角田は9番手と、アメリカGPに続く2戦連続での入賞に期待がかかる。ただ角田のチームメイトであるピエール・ガスリーは15番手に沈んだ。
 
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1
63
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