スーパーフォーミュラ、来季レース数減少について説明。国内レースの過密日程に配慮し、開幕前テストは鈴鹿の1回のみに

 

 2022年シーズンは7大会10レースが開催されたスーパーフォーミュラ。しかし先日発表された2023年のレースカレンダーによって、今季より1戦少ない9戦となることが明らかにされた。これについてスーパーフォーミュラを主催する日本レースプロモーションの上野禎久社長が、都内で開催された記者会見の中で説明した。
 2022年のスーパーフォーミュラは、開幕の富士大会、8月のもてぎ大会、最終ラウンドとなる10月の鈴鹿大会で2レース制を導入。土曜日と日曜日にそれぞれ予選と決勝レースを実施し、各レースでフルポイントが付与されるようなフォーマットとした結果、久々の年間10レース開催が実現した。上野社長は2022シーズンの年間10戦開催が発表された当初から、レース数はさらに増やしていきたいとの意向を示していたが、来シーズンは8月のもてぎ大会が1大会1レースとなり、2輪の全日本ロードレース選手権と併催される“2&4レース”になる。
 JRPの思惑に反してレース数が減少することになった形だが、この経緯について上野社長は次のように説明した。
「スーパーフォーミュラは海外から見ても、マイレージが少ないというのがウィークポイントのひとつだったので、レースマイレージを増やしていきたいという思いはあります」
「当然それは一足飛びに(すぐに)できることではありませんし、我々のレースの環境を整えながら、我々もエントラントも、チームも共に力をつけながらレース数を増やしていく必要があります。今季はもてぎで2レースやりましたが、ドライバーやチームに様々な負担がありましたので、一旦もてぎ戦を2&4にして年間9戦としています」
「世界中のドライバーたちがここで戦いたいと思うシリーズにするためにも、将来的にはレース数を増やしたいです。そのためにも、我々も力をつけて環境を整えないといけません」
 ちなみに、もてぎ戦での“様々な負担”とは何なのかを上野社長に尋ねると、夏場のレース開催に伴う暑さの問題のことだといい、ドライバー/チームの身体的負担を考慮してこのような形をとったと説明した。
 なお、スーパーフォーミュラでは3月に鈴鹿と富士で2度のシーズン前テストが開催されることが通例となっていたが、来季は鈴鹿で開催されるモータースポーツファン感謝デーの前後に1度だけシーズン前テストを実施する形となる。この経緯について上野社長は「3月には色々なカテゴリーのテストが集中していますので、過密スケジュールを回避する目的です」と説明。シーズン中のテスト開催も検討していると語った。
 来季は新型車両『SF23』が導入予定のスーパーフォーミュラ。ドライバー、チームにとっては、短い時間でいかに新パッケージに適応できるかが鍵となってくるだろう。
 
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