FP2は雨でアタックもロングランもできず……序盤のタイムでアロンソ首位。角田裕毅は11番手|F1オーストラリアGP
F1第3戦オーストラリアGPのフリー走行2回目は、アストンマーチンのフェルナンド・アロンソがトップとなった。
事前に雨が降る可能性が高いと懸念されていたこのセッション。FP1ではその後の雨も睨んで通常とは少し違うプログラムで走行したドライバーたちもいたが、FP2のセッション開始時点ではドライコンディションが保たれていた。
しかし気温16度、路面温度26度とFP1よりも数度温度が下がっており、雨粒も落ち始めていた様子。ピット出口がオープンになると、各車が慌ただしくコースインしていった。
ミディアムまたはハードタイヤを履くマシンが多かったが、セルジオ・ペレス(レッドブル)は唯一ソフトタイヤで走行開始。しかしトラフィックに詰まってしまったこともあって、セッション序盤は1分18秒887をミディアムタイヤでマークしたアロンソがタイムシートのトップに立った。
FP1と同様、トラフィックが原因でラップの中断を強いられるマシンもある中、セッション開始から15分を前に多くのマシンが一旦ピットイン。アロンソを含め数台が2セット目のタイヤとして新品のソフトタイヤを投入した。ペレスはユーズドのソフトタイヤで再びコースインしたが、徐々にカメラに付く水滴の量も増えており、ランド・ノリス(マクラーレン)がターン1でコースオフするシーンもあった。
結局、路面が濡れつつある中でのアタックは危険だと判断したか、ソフトタイヤを投入したマシンもタイムを更新することなくピットイン。しばらくコース上を走るマシンがいない状態が続いた。
インターミディエイトタイヤでの走行に適しているほど路面が濡れていたわけではないため、しばらく動きが見られなかったが、残り時間34分頃にフェラーリの2台がソフトタイヤでコースイン。そのすぐ後ろでコースインしたジョージ・ラッセル(メルセデス)はインターミディエイトタイヤを履いており、フェラーリの選択に驚いていると無線でチームに伝えた。
この3台はすぐにピットに戻り、その後もしばらくは各車がインターミディエイトタイヤでピットイン・アウトを繰り返し、コース状況のチェックに終始。しかし雨が強まったことで、セッション残り23分頃からコース上のマシンが増えていった。
セッション最終盤は雨も止み、徐々にマシンが巻き上げる水の量も減っていき、走行ラインも乾いていったが、ドライタイヤでの走行ができるほどではなかった。
ランス・ストロール(アストンマーチン)がリヤを滑らせ、危うくクラッシュしかけるシーンもあったが、そのまま大きな事故なくセッションは終了。セッションの早い段階で記録された、アロンソのミディアムタイヤでのタイムが首位となった。
アルファタウリの角田裕毅はインターミディエイトタイヤで多めに走ったドライバーのひとりであり、ハードタイヤで記録したタイムで11番手となっている。
各車がこのセッションでベストタイムを記録したタイヤもバラバラ。今週末の勢力図もうまく見えてこないまま、グランプリ初日を終えることになった。
予選・決勝はドライコンディションとなる確率が高い予報になっているため、ウエットコンディションでの走行に注力するマシンはそれほど多くなかったが、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは周囲より速いペースで周回を重ねていた。
なお、そのチームメイトであるローガン・サージェントはFP1で見舞われたマシントラブルの調査のため、FP2では1周もできなかった。
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順位
ドライバー
周回数
タイム
差
前車との差
平均速度
1
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