メルセデスF1、イモラで大規模なアップデートを予定も期待は控えめ。より安定したプラットフォームを目指す
メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、メルセデスが来週イモラで導入するアップグレードの影響についての期待を抑えているが、この変更はチームが問題を抱えたW14を開発するにあたって、新たな方向性の基礎を確立するはずだ。
F1第5戦マイアミGPの週末では、またしてもメルセデスのパフォーマンスが変動した。ジョージ・ラッセルとルイス・ハミルトンは金曜日のフリー走行で強さを見せたが、予選では中団に転落してしまった。だがレースではより有望な結果が出た。ラッセルは4位、ハミルトンは6位でチェッカーフラッグを受け、ふたりはアストンマーティンのフェルナンド・アロンソを除外すれば、直近のライバルたち全員を上回っていた。
しかし結局のところ、メルセデスのエンジニアたちには答えよりも多くの疑問が残ってしまった。第6戦エミリア・ロマーニャGPでは、現在のゼロサイドポッドのコンセプトから離れるための取り組みの結果が初めて出ることになる。だがウォルフは、新たなボディワーク、フロア、改良されたフロントサスペンションを含む変更があるからといって、ファンは期待を高めないようにと警告している。
「我々は期待を抑える必要がある。新たなサスペンションパーツとボディワーク、その他のものを含むアップデートパッケージを持ち込むからだ」とウォルフはマイアミで語った。
「F1における私の15年間の経験において、いきなり0.5秒パフォーマンスを向上させる打開策が導入されるのを見たことは一度もない。つまり、ここでそのようなことが起きるか非常に疑わしい」
「しかし私が期待しているのは、特定の変わりやすい要素を取り除くことだ。自分たちが理解できていない何かをマシンに導入した可能性もあったと我々は考えている。より安定したプラットフォームを目指し、その後で基礎がどこになるのか、そこから何ができるのか理解できるはずだ」
ウォルフは、メルセデスがイモラで行う変更の規模は“かなり大規模”なもので、マシンの空力と機械的な領域の双方に及ぶものだと語った。
「我々はダウンフォースを追求し、メカニカルプラットフォームの面で可能な限りベストな仕事を行おうとしていると思う」
「我々が行っているのは、新しいボディワークとフロアを導入することだ。また、新しいフロントサスペンションを作っている。これはかなり大規模なことだ。非常に大きな計画だ。大手術と言える」
「バーチャルでは多くの学びがあるだろう。そこでのラップタイムはとてもいい」
ウォルフは次週のパッケージが、チームの新たな開発の道筋をつける助けになるだけでなく、マシンの不規則な挙動の背後にある謎を解決する役にも立つだろうと強調した。
「だからこそ我々が持ち込むアップグレードは方向性を定める助けになるだろう。また、このマシンのドライブのしづらさの原因だと我々が考えている、さまざまな領域について理解する助けになるだろう」
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