アルピーヌの“異常な”リヤウイング振動。問題なしとの判断もマクラーレンはさらなる議論要求「我々ならピットインさせていた」

 

 F1カナダGP終盤、ランド・ノリス(マクラーレン)の前を走るエステバン・オコンのアルピーヌ『A523』にはリヤウイングが左右に激しく揺れる症状が発生していた。結果として、オコンはそのままチェッカーを受けて8位入賞を果たしたものの、これについてマクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、さらなる議論を求めている。
 レース中、オコンを追走するノリスはこの問題について触れ、ウイングが脱落するのを恐れて「ストレートで身を屈めていた」と明かした。
 一方でアルピーヌのオットマー・サフナウアー代表はレース後、チームのエンジニアが致命的な損傷が発生するリスクはないと判断していたと語っている。
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「異常だった」
 ステラはレース直後にそう口にし、マクラーレンのマシンに同様のトラブルが発生したら、おそらくピットへ呼び戻していただろうと語った。
「自分たちのマシンの構造を知っておく必要がある。そして何が問題かを見極める必要がある」
「そしてこう考える必要がある。『自分ならマシンとパーツをこの状態で走らせただろうか?』とね。その答えはノーだ」
「チームによって解釈の仕方は異なるだろうが、ここでは責任感が問われることになる」
「FIAのデレゲートかレースディレクターが単純に危険と考えるのが妥当だと判断すれば、介入してくれるといいね」
「彼らがどれだけ安全な状況かと考えていたのか、我々は必ず質問するつもりだ」
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