フェルスタッペンが今季8勝目。マクラーレン勢が急成長! ノリスが母国で2位……新人ピアストリはSCに泣き表彰台逃すも4位|F1イギリスGP決勝

 

 F1が世界選手権として発足した地、シルバーストン・サーキットで行なわれた伝統のイギリスGP。74回目となる今年は、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が決勝レースを制した。
 グランプリ2日目に行なわれた予選こそ雨混じりのセッションとなったものの、F1の決勝を前に天候は晴れ。大きな雲がシルバーストンの空には浮かんでいるものの、レース前のコンディションはドライ。気温は22度、路面温度は30度だった。
 予選ではフェルスタッペンがポールポジションを獲得。アップデートで躍進を遂げたマクラーレンがフェラーリ勢やメルセデス勢を上回り、2-3番手に並ぶサプライズもあった。
 多くのマシンがスタートタイヤにミディアムタイヤを選択。スタートでのジャンプアップを目指す6番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)や後方アルファタウリ勢などがソフトタイヤを履いた。
 20台がグリッドに並び、52周後のチェッカーに向けて決勝レースの幕が上がると、2番グリッドスタートのランド・ノリス(マクラーレン)が抜群の蹴り出しを決めて首位に浮上。フェルスタッペンは2番手に後退し、もう1台のマクラーレンである新人オスカー・ピアストリがそれを攻め立てた。
 ノリスはトップのまま3周目を迎えたが、DRSが使用可能になるとフェルスタッペンがノリスに接近。ノリスはターン7での立ち上がりで軽くリヤを流したことでトラクションを失い、ウェリントンストレートでフェルスタッペンが首位を奪還した。
 ノリスは2番手に後退したものの、レース序盤は3番手ピアストリと共に大きく離されることなくフェルスタッペンを追った。マクラーレン側も2台でフェルスタッペンを攻略すべく、チームプレーに徹するようドライバーに指示を飛ばした。
 トップ3が抜け出す形となり、4番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)はついていくことができず。ラッセルやチームメイトのカルロス・サインツJr.がそれに続いた。
 多くのドライバーがレース折返しを過ぎたところまで第1スティントを引っ張り、3番手ピアストリは29周目の終わりにピットへ入り、ハードタイヤへ交換した。
 トップ2は早めにピットストップしたピアストリを尻目にステイアウトを続けていたが、31周目にケビン・マグヌッセン(ハース)のマシンにトラブルが発生……これによりバーチャルセーフティーカー(VSC)が提示され、後にセーフティーカー(SC)へと切り替わったことで、各チームはピットへドライバーを飛び込んだ。
 フェルスタッペンがユーズドのソフトタイヤ、ノリスが新品のハードタイヤをここで選択。メルセデスのルイス・ハミルトンもピットストップを行ない、ユーズドのソフトタイヤを履いた状態で3番手までポジションアップを果たした。既にピットストップを終えていたピアストリはこの割りを食い、4番手に後退した。
 レースは39周目から再開。首位フェルスタッペンが一気に抜け出し、ハードタイヤを履くノリスにはハミルトンが後方に食らいついた。しかしノリスは必死の抵抗を見せ、44周目には7度のF1王者をDRS圏外にまで追いやった。
 上位の順位に変化はなく、フェルスタッペンは3秒以上のギャップを築いてファイナルラップへ。そのまま今季8度目のトップチェッカーを受けた。
 ノリスは最終的に3.8秒差で自己最高位タイとなる2位フィニッシュ。ハミルトンがピアストリを抑えて3位表彰台を掴んだ。ピアストリはSC出動により初表彰台を逃したものの、F1デビュー10戦目にして4位入賞を果たした。前戦オーストリアGPからマクラーレンは急速にパフォーマンスを改善しており、上位争いの中に名門が戻ってきた感がある。
 5位にラッセル、レッドブルのセルジオ・ペレスは15番手からポジションを回復して6位フィニッシュとなった。アストンマーチンは今季序盤のような勢いを見せられず、フェルナンド・アロンソの7位が限界だった。
 また、マクラーレンに並び今週末光る走りを見せたウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、SC再開後にルクレールを抜き去り8位。フェラーリ勢が残りの入賞2枠を占めた。
 アルファタウリ勢は今週末アップデートを投入したもののペースが伸び悩み、チェッカーを受けた中では最下位。角田裕毅が16位、ニック・デ・フリーズが17位となった。
 

順位
ドライバー
周回数
タイム

前車との差
平均速度
ポイント

1
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