懸念渦巻くF1の新PU規定、”維持”に固執するのは悪手? フェラーリ代表「結論を出すには早いがね」

 

 F1では2026年から新しいパワーユニット(PU)レギュレーションが施行されるが、最近になってその内容に関して懸念の声が挙がっている。PUメーカーでもあるフェラーリのフレデリック・バスール代表は、こうした状況の中レギュレーション変更にオープンな姿勢を取るとべきだと主張している。
 最近囁かれるようになった2026年以降の新PUレギュレーションに関する懸念は、電動化の割合が高まる(内燃エンジンと電動モーターの出力比率が50対50)ことによってストレートの途中でバッテリー切れを起こしてしまうことだ。
 レッドブルのシミュレーションデータを確認したマックス・フェルスタッペンは「モンツァのストレートを全開で走った場合、ストレートエンドの400〜500m手前でシフトダウンした方が速いらしい」と語っており、そういった”奇妙”な操作が必要となることを好ましく思っていないようだった。
 フェラーリのバスール代表は、まだ2026年以降のシャシーとタイヤのレギュレーションが固まっていないため、正確なスピードを算出することは難しいと指摘している。そして彼は問題を適切に検討し、PU規定に微調整を加えるかどうかを判断する必要があると語った。
「我々は現在のレギュレーションがどういった結果をもたらす可能性があるのか、全員が同じ認識を持つために、ワーキンググループを設立することになっている」とバスールは言う。
「タイヤのグリップ、ダウンフォース、ドラッグなど明確になっていないこともあるため、いくつか仮説を立てる必要がある。タイヤのグリップが30%低下したとしても、今ならどうとでもできる」
「つまり、計画について我々は合意する必要があるんだ。レギュレーションの方向性はおそらく同じタイヤサイズで、あれをしてこれをしてスピードはプラスマイナス5%でといった感じでワーキンググループを作る方向に進んでいると思う」
「ただ今はそこ至っていない。私からすると、スピードがどうなるか同じビジョンを共有できていないなら、結論を出すには早すぎると思う」
「繰り返しになるが、いい解決策は最初に何か合意を作り、そして仮説を立てることだ。例えば現在のタイヤサイズを維持し、DRSを維持し、ダウンフォースも大体同じくらいにする、としてみたりね」
「そしてショーをより良くするために我々が変えるべきは、やってみる前の時点で不満を言ったり、反対から入ることではないんだ」
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