【インタビュー】F1デビューのリアム・ローソンに訊く。日本の“家族的”なレース界はどう映ったか? レッドブルからの日々の“要求”は?

 

 8月末のオランダ・グランプリでいきなりアルファタウリからF1グランプリデビューを飾ったリアム・ローソン。金曜日の練習走行中、ダニエル・リカルドが事故によって左手を骨折、その代打としていきなりの起用が決まったのだ。 そのせいで、ローソンが初めて実戦でF1マシンを走らせたのは土曜日のフリープラクティス3回目。それも雨で路面が濡れている状態で、インターミディエイトタイヤの初経験にもなった。その日の午後に行われた公式予選Q1では、1分23秒420で20番手のタイム。チームメイトの角田裕毅のQ1でのタイムが1分21秒781だから、約2秒の差である。 ビークル・パフォーマンスのエンジニアは、「初めての実戦F1グランプリ、それも濡れた路面の予選でリアムは良い仕事をしたと思う。ただし、レースが晴れた状態で行なわれれば、いろいろ学ぶことが多いだろう」と、ローソンを評価する。 このF1グランプリデビューを前にして、motorsport.comではスーパーフォーミュラもてぎ戦の週末にローソンにインタビューを行った。——日本のレースを戦いに来て半年が過ぎました。来日のきっかけを聞きたい。「去年、僕はF2を戦っていたけど、余り良いシーズンじゃなくて、夏休みが始まる前にレッドブルで会議があり、今年はF2とは違うカテゴリーのレースに出ようということになった。そこでどこのレースがいいのか検討し、日本のレースに絞られた。そこでスーパーフォーミュラが良いだろうということになり、11月に無限と契約を結び、12月になって日本行きを正式決定した。それは事前テストがあって、そこに参加しなければいけなかったからだ。この日本行きを決めたのは、レッドブルの(ヘルムート)マルコさん。我々にとれば日本でのレースがロジカルなチョイスだったといえる」——スーパーフォーミュラに関する知識はありましたか?「スーパーフォーミュラは技術的にも非常に高度で、戦いも熾烈なものだと同郷の友人のニック・キャシディが教えてくれた。そこでシーズン開幕前にレースをビデオで見て勉強した。その結果、チームの力が素晴らしく高いことに驚いた。クルマのセットアップなどのレベルがF2と比べて遙かに進歩的だった。だから今年は学習すべきことが非常に多くあった。基本的に我々のチームのクルマは素晴らしく、シーズンを通して好調だった。とはいえ、チーム間の差はほとんどなく、戦いはハイレベルで、気が抜けない」——日本のレース界の印象は?「ドライバーは誰もが何年もレースをやっていて、家族のようなつながりを持っているように思える。だから、僕のように外から来たドライバーは最初は入りにくい。でも、ひとたび仲間に入れば居心地は良い」 …読み続ける

F1&雑談
小説
開発
静岡

小説やプログラムの宣伝
積読本や購入予定の書籍の情報を投稿しています
小説/開発/F1&雑談アカウントは、フォロバを返す可能性が高いアカウントです