ミサノ戦のスペクタクル不足にマルケス&エスパルガロが批判展開。原因は空力開発とレイアウト?
MotoGP第12戦サンマリノGPはホルヘ・マルティン(プラマック)がスプリント、決勝ともにポール・トゥ・ウィンを果たした。そしてこのレース終了後には、ライダーからスペクタクルの欠如を批判する声が再び上がっている。 サンマリノGPは前述の通りマルティンが両レースを制しているが、表彰台の面子も2位マルコ・ベッツェッキ(VR46)、3位フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)という全く同じ顔ぶれとなった。 この2レース中、トップ3でのオーバーテイクはわずか1回。スプリントでベッツェッキがバニャイヤを追い抜いたモノだが、それもバニャイヤが走行ラインをワイドに膨らませてしまったことによる追い抜きだった。 スペクタクルの減少はこれまでも複数のライダーから批判されてきた。その原因には空力開発の過熱や、ライドハイト(車高調整)デバイス、さらにタイヤ内圧規則といったモノが指摘されている。 マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は批判的なライダーのひとりだが、彼はサンマリノGPのようなレースが、今の”標準”になっているのかと尋ねられると「そうだけど、これは何か新しいことというわけでもない」と答えた。「仮に長いストレートがあれば、スリップストリームを使ってよりオーバーテイクは可能になる」「だけどこのサーキット(ミサノ・サーキット)で必要になってくる要素は、ふたつある。ひとつはブラッド・ビンダー(KTM)がスプリントで見せたような動きだ。オーバーテイクはどれも限界といえるものだったけど、凄く難しいし、見ていて印象的だった」「ああでもしないと追い抜けないんだ。例えば、ラスト3周で僕は1分33秒0で走っていたけど、マリーニ(ルカ・マリーニ/VR46)は1分32秒台で迫っていた」「でも僕はただディフェンスしていただけで、彼にとってはそれでオーバーテイクが不可能になっていた」「そして結局のところ、問題は空力になってくる……今のルールは2027年までだから、これを続けなくちゃならない。ルールが許している以上、皆がそうすることになる」 …読み続ける
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