マクラーレン、フォーミュラEへの参戦を正式発表。メルセデスのFEチームを引き継ぐ

 

 マクラーレンは、来シーズン(2022-23シーズン)からフォーミュラEに参戦することを発表した。今シーズン限りでフォーミュラEを撤退するメルセデスのチームを、引き継ぐことになる。
 マクラーレンは昨年1月の段階で、2022-23シーズンからフォーミュラEに参戦する権利を確保していた。しかし今回の発表により、正式な参戦が決まった格好だ。
 同チームは1から立ち上げられるわけではなく、今シーズン限りでフォーミュラEから撤退することが決まっているメルセデスのチームを引き継ぐ形となった。そのため、チーム代表は引き続きイアン・ジェームスが務めることになる。
 今回発表されたのは、正式に参戦が決まったということのみで、ドライバーラインアップや使用するパワートレインのサプライヤーなどについては、後日発表するとしている。
 参戦発表に伴い、マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、次のように語った。
「マクラーレンは常に、パートナーやファンに新しい興奮の形、エンターテインメント、そして刺激を得られる新しいモノを提供するため、最高かつ最先端のテクノロジーと”戦う”ことを目指している。フォーミュラEは、その他の全てのレースシリーズと同じように、これらの基準を満たしている」
 ブラウンCEOはそう語った。
「我々が参加しているあらゆるモータースポーツと同じように、フォーミュラEは中心にレースがあるものの、戦略的、商業的、技術的な面でもマクラーレン・レーシング全体に付加価値をもたらすだろう」
「メルセデスが構築した、シリーズをリードするチームに、”居場所”を提供できるということにも満足しており、今後マクラーレン・レーシング・ファミリーの本格的な一部になるだろう。F1チームやインディカーのチームとは別に運営されるが、エクストリームEと共に、EVのレーシングプログラムを構築することになる」
「フォーミュラEはファンやパートナーに新たなモノをもたらし、持続可能性の道を歩み続ける一方で、EVレースをより深く理解するという点で、マクラーレン・レーシングに競争上の優位性をもたらすと確信している」
 メルセデスから引き続き、マクラーレンのフォーミュラEチームの代表を務めるジェームスも、次のようにコメントを発表している。
「本日の発表は、チームの発展における、次のエキサイティングな1ページを確認するモノだ」
 そうジェームス代表は語った。
「2019年のチーム創業以来、パフォーマンス、持続可能性、適応性が、我々の成功の鍵だった。これまではメルセデス・ベンツがこのチームの核となる部分であり、我々がこの旅を歩み始めた時には、これまで成し遂げてきたような結果を期待することしかできなかった」
「会社にとっての明確な目的と、技術的な専門知識が、我々の野心を加速させた。我々が全力を尽くすレースをサポートする、最も協力的なオーナーであったということに感謝したい。そして彼らの存在は、我々がフォーミュラEでの旅を続けていく上で適切なパートナーを確保するのにも貢献してくれた」
「マクラーレン・レーシングのファミリーの一員になれるというのは、素晴らしいことだ。マクラーレンの名前は、常に成功と高性能の代名詞のようなモノだった」
「関係する全ての関係者にとって素晴らしい瞬間だが、何よりもこのチームを構成する人々にとっては、素晴らしい瞬間だろう。彼らは、心を動かしてくれる存在だ。そして今後も彼らと共に仕事を続けることができるという点は、我々が最も興奮していることだ」
「私は、このチームの次の1ページをとても楽しみにしており、シーズン9をその一員として戦うことができるのを誇りに思う。それまで、今シーズンの残りのレースに関しては、メルセデス …読み続ける

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