モナコGPの”地位”は揺るがない。フェルスタッペン、F1ブーム到来のアメリカとは「歴史と雰囲気が全く違う」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1が新天地でのレースを目指す中でも、伝統のモナコGPの地位が揺らぐことはないと考えている。
F1は現在、特にアメリカでの人気が拡大している。オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行なわれているアメリカGPは、昨年には週末を通じて40万人が会場に足を運んだ。そして今季からはマイアミGPが新たなアメリカ戦としてカレンダーに加えられたが、チケットは完売。週末には多くのVIPが訪れ、初開催ながらも活気あふれるレースとなった。
さらに来年はアメリカ3レース目となるラスベガスGPの開催が決定している。レースはラスベガスの”中心地”ストリップ地区を封鎖して土曜日の夜に行なわれる。
大盛況となったマイアミGPは、NFLのスーパーボウルと比較されF1の新たな”ベンチマーク”として考えられている。その中で、ある意味マイアミとは対象的な雰囲気を持つモナコGPが槍玉に挙げられており、開催継続を不安視する声もある。
しかしフェルスタッペンは、マイアミなどの新天地での成功が、モナコのような歴史と伝統を持つレースをF1から奪い去ることはないと考えている。
「モナコの代わりにはなれないと思う」
フェルスタッペンはマイアミGPの際にそう語った。
「モナコには長い歴史があるし、もちろんそれを築くのには時間がかかる。それにここ(マイアミ)はモナコとは全く違う場所だ。スペースもあるし、全体的な雰囲気も違う」
「良いことではあるが、違った文化がある。同じ文化圏で毎回レースをするのはつまらないからね」
「このようなイベントとモナコの中間……常設サーキットを見つける必要もある」
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