マクラーレン、低速パフォーマンス改善も「モナコは特殊で予測できない」

 

 マクラーレンF1のアンドレアス・ザイドル代表は、第7戦モナコGPに向けた見通しについてコメント。前戦スペインGPの低速セクターでの走りが良かったからといって、必ずしもモナコでの好結果を保証するものではないと話した。
 第6戦スペインGPで、マシンにアップデートを投入したマクラーレン。その効果はしっかりと発揮され、ハイスピード区間と比べて弱点となっていた低速区間のパフォーマンスも引き上げられ、よりバランスの取れた、オールラウンダーなパッケージになったと彼らは考えている。
 低速区間のパフォーマンスは、モナコGPに向けては非常に重要な要素となる。ただザイドル代表は、モナコGPの特殊さを鑑みると、スペインGPの低速区間でのパフォーマンスが必ずしもモナコGPにおける指標にはならないと考えていると語った。
 実際2021年を振り返ると、マクラーレンは低速区間を苦手としていたはずが、ランド・ノリスが予選で5番手を確保。最終的に3位表彰台を獲得している。
「モナコは非常に特殊なコースで、ここでどう戦うことになるかを予測するのは、常に難しい」
 motorsport.comが低速でのパフォーマンス改善によりモナコGPを楽観視できるかと尋ねると、ザイドル代表はそう答えた。
「例えば昨年、我々はライバルと比較して低速でかなり苦戦していたマシンでここに臨んだが、予選ではトップ4を争うことができたし、レースでは表彰台フィニッシュを果たすことすらできた」
「こうした特殊なコースに、完全に新しいマシンで臨むんだ。どうなるかを予測するのは、もっと難しいだろう」
 なおレースそのものに対する期待としては、ドライビングが大きく影響するモナコで、ダニエル・リカルドとノリスが再び好成績を獲得することを期待しているとも彼は語った。
「ダニエルが過去に素晴らしい結果を残してきたこのコースは、ドライバーのもたらすモノが言うまでもなく非常に大きい。そして、ランドもここで常に強さを見せてきた」
「慎重かつ楽観的にモナコへ向かうことができると思う。たが同時に、金曜日にゼロからのスタートを切ることになるし、それがどうなっていくかを待たなくてはね」
 
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