FP3から壮絶なアタック合戦! ペレスがルクレールとの叩き合いを制す。角田裕毅は11番手|F1第7戦モナコGP

 

 F1第7戦モナコGPのフリー走行3回目が実施された。トップタイムをマークしたのは、レッドブルのセルジオ・ペレスだった。
 決勝レースが雨に見舞われる可能性が高い予報となっているものの、予選日のモナコ・モンテカルロは快晴。現地時間13時からのFP3は気温27度、路面温度51度というコンディションでスタートした。
 60分のセッションが開始すると、一部のマシンがミディアムタイヤやハードタイヤでコースインしたものの、FP2でクラッシュを喫したダニエル・リカルド(マクラーレン)も含め、ソフトタイヤで走行するマシンが主だった。
 抜きづらいモナコでは予選が最重要のセッションとなる他、決勝レースが雨予報となっていることもあって、各車がコース上でプッシュを繰り返し、タイムを更新していった。
 初日から好調なフェラーリは、シャルル・ルクレールが積極的にタイムを更新していき、早々にタイムシートのトップに立つ。だがレッドブルのマックス・フェルスタッペンも、負けじと0.038秒差の2番手に肉薄してみせた。
 その後も各車は同じタイヤでアタックを続け、1分13秒297を叩き出したペレスが首位に立てば、ルクレールが全くの同タイムで並ぶなどアタック合戦が続いた。
 ルクレールはセッション折り返しを前にもう一度プッシュ。1分12秒885と一気に0.4秒ほどタイムアップし、トップでピットに戻った。この頃には、他のマシンも続々とピットに戻り、セッション後半の走行に備えた。
 フェラーリとレッドブルの2チームが頭一つ抜けている中、アルファタウリの角田裕毅がセッション後半最初のアタックで5番手に飛び込み、6番手のチームメイト、ピエール・ガスリーをわずかに上回った。
 だがその後、他のマシンも2セット目のソフトタイヤを投入。トラフィックを縫うようにアタックを続けると、路面コンディションの改善もあってか、タイムシートは次々と入れ替わっていった。
 ウォールに軽く”キス”したり、ターン1やトンネル出口でブレーキをロックさせるマシンは度々いた他、ランス・ストロール(アストンマーチン)がプールサイドシケイン出口でフロントウイングをウォールにぶつけてしまったものの、大きなクラッシュは起きず、60分のセッションは終了した。
 最終的にトップとなったのは、残り時間30秒のところで1分12秒476をマークしたペレスだが、フェラーリとレッドブルの4人はいずれも、セッション終盤にタイムを更新してタイムシートのトップに立つ場面があり、まさにポールポジション争いは四つ巴といった様相だ。
 中でもペレスとルクレールはかなり乗れている印象で、セッション終盤はお互いがトップタイムを塗り替え合うような状況だった。
 この2チーム以外の”ベスト・オブ・ザ・レスト”となる5番手につけたのはガスリー。僅差の6番手には、マクラーレンのランド・ノリスが続いた。
 予選Q3進出を狙う10番手周辺はかなり差が小さく、ルイス・ハミルトンが7番手、ジョージ・ラッセルが9番手となったメルセデスも安泰とは言えないだろう。角田は最終的に11番手となっており、予選までにガスリーとの差を縮め、予選での好結果を狙いたいところだ。
 他車の走行を妨害したとして審議対象になったケースも多かった上、ソフトタイヤで複数回のアタックが可能だったところを見るに、予選はコースに留まり、トラフィックの合間を縫って上手くアタックをまとめることが重要になってくるだろう。
 
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