マーカス・エリクソン、インディ500初制覇「信じられない。僕はとっても幸せ者」

 

 2022年のインディ500を勝ったのは、チップ・ガナッシのマーカス・エリクソンだった。
 エリクソンは5番グリッドからスタート。そしてレース最終盤、アロー・マクラーレンSPのパトリシオ・オワードを抜いて先頭に立つと、3秒ものリードを構築した。残り6周で赤旗中断となったが、レース再開後の2周を逃げると、最終的にはセージ・カラム(ドレイヤー・レインボールド)がクラッシュしたことでコーションのままチェッカーとなり、エリクソンがインディ500初制覇を成し遂げた。
「信じられないよ。僕はとっても幸せだ」
 レース後にそう語ったエリクソンは、残り6周でイエローコーションとなった時のことを次のように語る。
「信じられなかったよ。安心することなんてできないと感じたんだ。明らかにあと2周残っていたしね。でも、もうコーションが出ないように懸命に祈っていたんだ」
「集中するのは大変だったけど、マシンが素晴らしいのは分かっていた。僕のマシンのクルーと、チップ・ガナッシ・レーシングはとても良い仕事をしてくれたから、僕のマシンが十分に速いことは分かっていた」
「でも、大変だったね。後続のマシンを抑えるために、全てのことをやらなければいけなかった……」
 エリクソンは2009年に全日本F3に参戦しシリーズチャンピオンを獲得し、2010〜2013年はGP2に挑戦。2014年にはケータハムからF1デビューを果たした。ケータハムでのチームメイトは、小林可夢偉であった。その後ザウバーに移籍して、4年間F1で戦った。最高位は2015年オーストラリアGPの8位である。
 2019年からインディカー・シリーズに挑戦。チップ・ガナッシでの2年目となる2021年には2勝を挙げ、ランキング5位となった。
 インディ500は今回が4度目の挑戦で初優勝。それまでの同レースの最高位は11位(2021年)だった。
 
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