ニック・デ・フリーズは、代役ドライバーとして急きょ第90回ル・マン24時間レースを戦うことが決まった。
　フォーミュラEのディフェンディングチャンピオンであるデ・フリーズ。耐久レースにおいてもその実力は折り紙付きで、トヨタのテスト兼リザーブドライバーを務めている。そのため、今回のル・マンも現地入りしていたようだ。
　今回、デ・フリーズが乗ることになるのは、LMP2プロ／アマクラスに参戦しているTDSレーシング×バイヨン13号車だ。
　13号車は当初、ゴールドドライバーのマティアス・ベッシェと、シルバードライバーのティメン・バン・デル・ヘルムとともに、ブロンズドライバーのフィリップ・シマドモを起用していた。
　しかし62歳のシマドモは、レースウィークを通じて複数の事故に絡んでいた。プラクティス1ではコルベット63号車を巻き込むアクシデントを引き起こし、同じセッションでピットイン時に事故を起こしそうにもなっていたという。
　またプラクティス3では、ポルシェカーブでコントロールを失い、赤旗が提示される大クラッシュ。13号車のダメージは大きく、チームはマシンをシャシーからリビルドすることになってしまった。
　スチュワードは、FIAが任命したドライバー・アドバイザーのヤニック・ダルマスにも話を聞いた上で「自身と他の競技者の安全のため」、事故を繰り返したシマドモに出走資格がないと判断した。

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