短所が長所に早変わり。ガスリー&角田、アゼルバイジャンGP好調の理由は「元々ダウンフォースが不十分だから」
F1アゼルバイジャンGPのフリー走行1回目で9番手、2回目では6番手と初日から速さを見せたアルファタウリのピエール・ガスリー。トップグループ下の”ベスト・オブ・ザ・レスト”候補に浮上してきた理由として、彼は舞台となるバクー市街地サーキットとアルファタウリ『AT03』の相性の良さを挙げている。
バクー市街地サーキットには高いダウンフォースが必要とされる高速コーナーはなく、低速コーナーとストレートで構成されている。ターン16からターン1までの区間も速度域が高いため、ボディワークに頼らなくともフロアやメカニカルグリップで十分なコーナリングフォースを得られるはずだ。
各チームは低ダウンフォース仕様の空力パッケージを持ち込んでおり、アルファタウリも新しいリヤウイングを投入している。
そして、元々発生させられるダウンフォース量が比較的少ないという”他のサーキットでは弱点になり得る”AT03の素性が、アゼルバイジャンGPでは良い方向に作用しているようだ。
motorsport.comの取材に対して、ガスリーは初日の好調さについて次のように答えている。
「高速コーナーがないことが主な要因だ。僕らのマシンの最大ダウンフォースは、ライバルたちに比べて不十分だということは理解しているからね」
「裏を返せば、低速コーナーが多くて、ダウンフォースもあまり必要なく、メカニカルグリップで走るコースに行けば、マシンの挙動は良くなるんだ」
「週末を迎えるにあたり、僕らが少し楽観的でいられるのはそれが理由だ。モナコのセクター2で見たように、そういうタイプのコーナーで僕らはかなり良かったんだ。良いスタートが切れたよ」
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