ガスリー、メルセデスと戦え”満足”「中団は大混戦……0.2秒稼げればそこから抜け出せるはず」

 

 F1アゼルバイジャンGPの決勝レースを5位でフィニッシュしたアルファタウリのピエール・ガスリーは、メルセデスと真っ向勝負できたのには驚いたと語る。
 ガスリーは予選で6番グリッドを獲得。決勝でも力強い走りを見せ、フェラーリ勢が脱落した恩恵もあり、5位でのフィニッシュを果たした。チームメイトの角田裕毅も、予選では8番手。決勝でも、リヤウイングのフラップが破損したことで予定外のピットストップをしなければならず入賞は果たせなかったが、それまではガスリーに次ぐ結果を狙える位置を走っていた。今回のアルファタウリには、かなり高い戦闘力があったわけだ。
「僕らからすればほぼ完璧な週末だった」
 ガスリーはレース後にそう語った。
「今年の初めから、僕らは多くの出来事やミスに見舞われ、非常に不運だった。そして、ようやくその時がやってきたんだ」
「今週末に入って以来、僕らはミスを最小限に抑えることに集中し、僕らのパッケージでできる限り最高の週末にしようと、チーム全員でやってきた。それが、僕らが成し遂げたことだ。予選が6番手で、決勝は5位……最後のバーチャル・セーフティカーは僕らにとっては不運だったけど、ハードタイヤは1セットしか残っていなかったから、コースに留まるしか選択肢はなかった」
「でも、メルセデスと戦うことができたということは、僕らが正しい仕事をしたということを意味すると思う。でも、僕らはまだプッシュし続ける必要がある。そしてチャンスが来た時に、それを最大限に活かすんだ」
 ガスリー曰く、最初のバーチャル・セーフティカーのタイミングで想定以上に早くピットインをしなければならなかったため、ルイス・ハミルトン(メルセデス)を抑えることはできなかったものの、それがなければ対等に戦えたかもしれないと考えている。
「彼(ハミルトン)は、新しいタイヤに履き替えてとても速かった。僕らは、最初に出たバーチャル・セーフティカーのせいで、予定よりも早くピットインしなければいけなかった。そしてそのタイヤを、41周にわたって使わなければいけなかった」
「これだけでも十分に難しかった。彼が新しいタイヤに変えた時、そのラップタイムを聞いたんだけど、抑える術はなかったね。抑えてみようとは思ったんだけど、タイヤの違いは大きすぎた」
「彼が僕らよりも速ければ、抑えることでタイムを失ったり、タイヤを使いすぎないことの方が大切だったんだ」
「でもそれ以上に、彼を後ろに抑えることができた最初のスティントのことを言わなければいけない。ペースはほとんど一緒だった。いくつかのラップでは僕の方が0.1秒速く、彼の方が0.1秒速い周もあった。彼が同じタイヤ戦略で、僕のことを捕まえることができたかどうか、それを見るのは興味深いと思う」
「でもとにかく、今年初めてのトップ5フィニッシュだ。とても満足できると思う」
 今シーズンは、開幕戦からレッドブルとフェラーリの2チームが優勝を争ってきた。しかしそれ以降の中団グループは大混戦。レースごとに勢力図が移り変わっている。
 ガスリーもこれについて、非常に奇妙なことだと感じていると語った。
「それはかなり奇妙な状況だ。マクラーレンは今シーズン、ひとつのレースでなんとか表彰台を獲得した。でも今、彼らは間違いなく、高速コースで苦労している」
「アルファロメオは良いペースを示したし、ハースも時折かなり速かった。しかし今、彼らは苦労している。バルセロナで僕らは13番手か12番手というあたりだったが、今週末はメルセデスと戦うことができた」
「つまり、コースによって変わるということだ。そして最大のポイントを獲得するために、他の人よりもチャンスが大きいコースを正確に把握し、今回のような週末にすることが重要だと思う」
「今後の週末はどのチームが速く、どのチームが苦労するのかを予測できるようになると確信している。僕らもそうする予定だ。今すぐではないが、アップグレードも予定されているし、他のチームもアップグレードしてくるだろう。それによって、状況も変わってくるはずだ」
「現時点では、予選で0.2秒稼ぐことができれば、中団グループから抜け出すことができる。トップ4は離れていて、4番手と5番手の間には大きな間隔がある。でも5番手から16番手までの差はほぼ0.3秒だ。だから、今後数週間の開発が重要になるだろう」
 
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