ルクレール、最後列から5位まで追い上げも「ピット作業の遅れが大きく響いてしまった」

 

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、パワーユニット(PU)交換のペナルティにより、F1カナダGPを19番手からスタートしたが、5位まで挽回した。
 ハードタイヤでスタートしたルクレールは、レース中盤にエステバン・オコン(アルピーヌ)の後ろにつくまでは順調に順位を上げていった。
 しかし第1スティント終盤はオコンのペースに付き合わされることになった上、ピットでの左リヤタイヤ交換に時間がかかり、3秒ほどタイムロスが発生。結果的に、ランス・ストロール(アストンマーチン)を先頭にする4台のDRSトレインの後ろに下がったことで、かなりペースを抑えられてしまった。
 49周目には、角田裕毅(アルファタウリ)のクラッシュでセーフティカーが出動。他車のピットインもあり、7番手まで浮上したルクレールは、レース再開後にアルピーヌ勢2台を抜き去り、5位フィニッシュを果たした。
 ルクレールは、ピットストップの遅れとDRSトレインの影響でさらに上位を目指すことができず、悔しい思いをしたと語った。
「レース序盤はトラクションに問題はなかった。ただ、みんながDRSを持っていたので、僕は何もできなかったんだ」
「スティント中盤はトラクションに問題があったけど、それはエステバンのタイヤが新品だったからだ。ターン10(ヘアピン)の出口はタイヤが必要な場所だった。彼は僕よりもずっとグリップが良かったので、彼について行くのに必死だったんだ」
「そして言うまでもなく、ピットストップで問題が発生して、レースがかなり難しくなってしまった。また4台のDRSトレインの後ろに戻ってしまって、リカバリーするにはよりアグレッシブにならなければならなかった。だから、5位が最高だったんだ」
 ルクレールはトラブルがなければ、3位と4位を獲得したメルセデスのふたりに挑戦できていたと感じているようだ。
「ああいうことがなければ、かなり変わっていただろう」
「スティント中盤については、もっと上手くやれることはなかったと思う。それが僕らの置かれた状況だったんだ」
「明らかにピットストップのせいで今日はかなり損をしたね」
 カナダGPは、ポイントリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝。ルクレールとのポイント差は49まで広がった。一方で、ランキング2番手のセルジオ・ペレス(レッドブル)は今回トラブルでリタイアしたため、ルクレールとの差が3ポイントに縮まっている。
 フェルスタッペンとのポイント差は大きいものの、ルクレールは今後に向けて前向きな姿勢を崩していない。
「クルマのペースが良いのは分かっているから、モチベーションはあるよ」
「心配はしていない。ただ、最終的にはクリーンな週末を過ごして、自分たちが強いということを示したいと思っているんだ」
「シルバーストンではそれができるといいね」
「レッドブルも今回はいくつか問題を抱えていたようだし、信頼性が大きなポイントになるのは間違いない。でも、今週末のような難しい週末には、攻めてポイントを獲ることが必要なんだ。今日はそれができた」
 
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