フェラーリ代表、ポーパシング対策の技術指令は「正しい手順を踏んでいなかった」
2022年のF1マシンは、グラウンドエフェクト・カーとなったが、走行中に車高が激しく変化する現象が発生。特にアゼルバイジャンGPでは、複数チームのドライバーが健康への懸念を示し、FIAに対策を求めた。
FIAはカナダGPを前に、新たな技術指令を出して、この問題に介入する姿勢を見せた。マシンにかかる垂直方向の加速度などのデータを測定し、一定の指標を策定。これらの基準を超えて激しく振動しているマシンに対して、振動の抑制を強いる予定であることを各チームに通知した。
さらに、FIAのシングルシーター技術責任者であるニコラス・トンバジスは、フロアの剛性を強化するためにステーを追加するという選択肢をチームに提示した。
しかし、実際にステーを追加したのはメルセデスのみ。トンバジスの技術指令は、ステーは1本までと規定するテクニカルレギュレーションと矛盾しており、ライバルチームから抗議を受ける可能性があることから、メルセデスは土曜日以降2本目のステーを取り外した。
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