決勝でのペース不足に戸惑うガスリー「コース固有のものか、特定のセットアップによるものかわからない」/F1第9戦
アルファタウリのピエール・ガスリーは、F1第9戦カナダGPでのペース不足をどう理解していいのか分からなかった。そのせいで彼は14位にまで順位を下げることになったのだ。
第8戦アゼルバイジャンGPでは予選6番手から5位入賞という強力な走りを見せたガスリーだが、モントリオールでは前週のバクーでやり残したことを完遂しようと強く思っていた。
しかし好調だった最終フリー走行の後、ガスリーの予選は完全に失敗に終わった。ブレーキトラブルのせいでQ1で敗退してしまったのだ。ガスリーが15番グリッドという後方からスタートすることを考慮したアルファタウリは、彼の前方にスペースを空けるために非常に早い段階で1回目のピットストップを行った。しかし9周後にバーチャルセーフティカー(VSC)が導入されたため、その戦略はうまくいかなかった。
「何か違うことを試してみようと思った」とガスリーは語った。「5周後に出たVSCについては少し不運だった」
「ここでは長く行くか短く行くかのどちらかだ。どちらのやり方も長所と短所がある。どちらもが僕たちには有利に働かなかった」
「でも一番の問題は、他のドライバーと比べてそれほど大きなペースのアドバンテージを持っていなかったことだ。そしてそのことを理解する必要がある」
ガスリーはモントリオールでのパフォーマンス不振と、その原因が不確かなことに戸惑っていた。
「コース固有のものなのか、一部のコースにおける特定のセットアップの方向性によるものなのか分からない。担当者に調査してもらう必要がある」
「なぜかは分からないが、カナダで僕たちに競争力がなかったのは今の時点では明らかなことだ」
アルファタウリのテクニカルディレクターであるジョディ・エギントンは、レースでVSCが導入されたことが、ガスリーがトップ10入りするチャンスを複雑にしたと述べた。
「VSCによって彼が前に進んでいくことがより難しくなった。それに最初のハードタイヤのセットのバランスもあまり良くなかったので、ポイント圏内に入るために十分な速さを出すことができなかった」
「この結果は、中団での戦いで我々が不利になったことを意味する。挽回のために次戦ではさらに強くなる必要がある」
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