F1王者デイモン・ヒル、ネルソン・ピケの差別発言を「常識から外れている」と問題視

 

 F1イギリスGPを前にF1王者経験者のネルソン・ピケが過去にルイス・ハミルトン(メルセデス)に”Nワード”を用いていたことが判明し、大きな波紋を呼んでいる。
 ピケの発言が大きく取り沙汰された後、F1とFIAはそれを非難する声明を発表。ハミルトン本人も「このスポーツ内部の古臭い考え方を変えるために、行動する時がきた」と、周囲に状況改善を訴えた。
 そうして大きな問題となった自身の発言について、ピケは謝罪。しかし差別的な意図があったことは否定している。
 多くのドライバーやチームが、ピケの発言は受け入れられないものだと考えているが、1996年のF1王者であるデイモン・ヒルは確かに謝罪の必要なモノだったと語っている。
「常にネルソンが少し攻撃的だと感じていたし、私はその感じが受け入れられなかった」と、ヒルは語った。
「これは今の常識を外れている。たとえブラジルと国際舞台とでの間で、言語の違いによる誤解の可能性があったとしても、確実に謝罪の必要なモノだ」
「どういった謝罪が必要なのかは分からない。しかし非常に悲しいことだ」
「こうしたことを常に我慢しなくてはならないルイスが可愛そうだ。恐らく、我々が理解している以上に、F1ドライバーとしての体験を損ねているのだろう」
 なお奇しくもピケの発言が問題視されたのと時期を同じくして、レッドブルの育成ドライバーであったユーリ・ヴィップスがゲーム配信中に人種差別的発言を行なった結果、契約を解除されていた。
 motorsport.comにF1とFIAが適切な対策をとる必要性について訊かれたヒルは、この件を引き合いに出して次のように答えている。
「これは何か言動があったという検証可能な証拠が存在するケースになっている」
「ユーリ・ヴィップスの件も同様で、彼に対して素早い行動がとられた。我々はこのスポーツが政治的正しさの方向に同意するだけではないことを、確実にする必要がある。間違いなく明確にすることが必要だ」
「長い間、私はこのスポーツがそういった価値観を支持し、それを明確にすることを望んできた。それらに対する反対意見は、政治的になってはならないというもので、我々は政治団体ではないというものだった。それが彼らの反応だった」
「しかしこれは政治的なモノではない。きちんとした人間の価値観の話なんだ。そして、このスポーツはそうあるべきだ」
 
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