サインツJr.がFP2首位、上位は混戦模様になるか? 角田裕毅は16番手|F1第10戦イギリスGP
F1第10戦イギリスGPのフリー走行2回目が行なわれ、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)がトップタイムをマークした。
今回のイギリスGPには多くのチームがアップデートパーツを持ち込んでいるが、FP1はあいにく中途半端なウエットコンディションに。新パーツが期待通りに機能しているのかどうかのチェックやセットアップの評価も満足に行なうことができず、ドライバーの半数がノータイムでセッションを終えた。
幸いFP2に向けて天候は回復し、気温は19度、路面温度30度のドライコンディション。予選や決勝に向けて各チームやることが山積みという中で60分のセッションがスタートした。
ピットレーンがオープンすると、早々に全20台がコースイン。各車が履くタイヤも様々だが、フェラーリやレッドブルはミディアムタイヤで周回を重ねた。
サイドポンツーンを大幅にアップデートしたウイリアムズは、アレクサンダー・アルボン車の右側面全体にフロービズを塗り、アップデートが機能しているかを確認。他にも多くのマシンがフロービズを施していた。
セッション開始から20分の時点で、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップ。サインツJr.も2番手に続いた。レッドブルはマックス・フェルスタッペンが3番手、セルジオ・ペレスが4番手だ。
メルセデスのルイス・ハミルトンは5番手につけたが、『高速域でマシンがバウンシングしている』と無線でコメント。高速コーナーの多いシルバーストンでは、芳しくない状態だ。
セッション中盤に入ると、2セット目のタイヤとしてソフトタイヤを装着し、予選シミュレーションを開始した。ここでランド・ノリス(マクラーレン)がトップに浮上するなど、タイムシートは次々と入れ替わっていった。
中でもサインツJr.は、次々とタイム更新。ノリスからトップを奪うと、1分28秒942までタイムアップした。対してルクレールは、ソフトタイヤではなかなかタイムアップできず、3番手に留まった。
レッドブル勢やメルセデス勢はかなり遅めにコースイン。フェルスタッペンがノリス超えならなかった一方で、ハミルトンがサインツJr.から0.163秒差の2番手に飛び込んでみせた。
セッション残り15分ほどから、徐々にロングランを開始するマシンが増えていった。ここでは、フェラーリやレッドブルに加え、メルセデスも同じようなペースで走行していた。
大きなトラブルもないまま、セッションは終了。サインツJr.がトップとなった。今回もフェラーリは間違いなく優勝候補の一角となる速さを見せているが、チームメイトのルクレールは5番手となっているなど、その差は少ないように見える。
母国で速さを見せたのは2番手に飛び込んだハミルトン。予選想定のアタックでは懸念のバウンシングも少ないように見えた。またロングランでは、8番手のジョージ・ラッセル共々、フェラーリに引けを取らないペースを刻んでいた。
3番手ノリスも母国で好結果を見せた。ただ、ロングランではトップ3チームに一歩劣るペースだった。
レッドブルはフェルスタッペンが4番手、ペレスが7番手。強みのレースペースは依然として強力だが、予選に向けていかに一発の速さを見せられるかが鍵になってきそうだ。
2チーム揃って同じようなポジションにつけたチームは少なく、中団争いはやはり接戦模様。角田裕毅が16番手、ピエール・ガスリーが18番手となったアルファタウリ勢も、トップ10までは0.5秒ほど。何とか一晩で改善したいところだ。
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