アルボン車に大幅アップデートのウイリアムズ、その成果はまずまず?「Q2が妥当な目標」

 

 現在コンストラクターズランキング最下位に沈んでいるウイリアムズは、イギリスGPに向けてアレクサンダー・アルボンのマシンに大幅なアップデートを施してきた。サイドポッドのボディワーク形状に加え、冷却系の配置等も変更しており、そのパフォーマンスに注目が集まる中で走行初日を迎えた。
 FP1は雨のため十分な走行ができなかったものの、ドライコンディションとなったFP2では各車20周から30周ほど、精力的に周回を重ねた。アルボンは軽微なトラブルがあったようで14周の走行にとどまったが、ベストタイムは1分30秒263で14番手、トップとの差は1.321秒だった。
 初日を振り返り、マシンのフィーリングについて尋ねられたアルボンは次のようにコメントした。
「まあまあ良かったし、違いを感じられた」
「アップデートをした時は走行距離を稼ぎたいけど、FP1はあまり走れなかったし、FP2の終盤にもちょっとした問題があって、ロングランがちゃんとできなかったり、少しトリッキーだった。でも6〜7周タイム計測をして、少なくともコースに出る度に調子が良く感じられた」
「まだ取り組むべきことはあるけど、今夜の作業でマシンをより良いウインドウに入れられるようになればと思っている」
 マシンにはまずまずの感触があったと振り返ったアルボン。今回のアップデートで何を期待し、どこを目指しているのかとの質問には、こう返した。
「期待しているのは、このマシンがより良いウインドウに入ること、よりプッシュできるようなバランスになること、そしてマシンに自信を持てるようになることだ。そうすれば概ね達成といったところだろう」
「もちろん、ポジションという観点ではQ2がターゲットになるのは明らかだ。そこが妥当なところだと思う」
 今回、アップデートされたのはアルボンのマシンのみ。チームメイトのニコラス・ラティフィは旧仕様のマシンを走らせており、FP2は27周を走ってベストタイム1分31秒326の20番手だった。このラティフィとの比較も、今後に向けては非常に重要となってくるだろう。
 これについてアルボンは次のように語った。
「ああ、比較した。知っての通り、僕たちは違うマシンを走らせているからね」
「このマシンは風に敏感なので、突風があると走らせるのはとても難しくなる。だからそういったデータの収集はとても有益だ」
「2台を同じセットアップで走らせれば『ここはちょっとトリッキーだ』『ここは走らせにくい』といったことが分かるけど、ニッキー(ラティフィ)も僕と同じことを言っている。こういうデータを集めることはとても良いことだ」
 
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