サインツJr.、初ポールも「超イライラ」。不安定な天候により“基準タイム”表示が参考にならず

 

 フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1第10戦イギリスGPの予選で自身初のポールポジションを獲得。しかしその中で、不安定な天候によるイレギュラーな状況に翻弄されていたようだ。
 予選は全体的にウエットコンディションで行なわれ、全てのマシンがインターミディエイトタイヤを使用した。雨は断続的に降り続いていたものの、その雨量は一定ではなくQ1終盤には小康状態に。路面コンディションも急速に改善していったが、続くQ2、Q3では再び雨脚は強まった。
 そのため、Q2やQ3進出を果たしたドライバーの中には、路面状況の良いQ1終盤に記録した自身のファステストラップが”基準ラップ(デルタタイム)”としてステアリングのダッシュボードに表示され続けている者もいたようだ。
 サインツJr.もそのひとり。Q1では1分40秒190を記録して4番手につけたが、Q3では1分40秒983でポールポジションを獲得した。
 サインツJr.とポールポジション争いを演じたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、ダッシュボードに表示されていた基準ラップにより、Q3の最終アタックで自分のラップタイムがどれほど強力なモノであったかを計ることが困難だったと予選後の記者会見で不満を口にした。

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