メルセデス代表、クラッシュした2台を修復したチームを称賛「ガレージは誰かがレゴのクルマを床に落としたみたいだった」

 

 金曜日に行なわれたF1オーストリアGPの予選では、メルセデスの2台が相次いでクラッシュ。いずれのマシンも大破することになった。
 このマシンは2日目の走行に向けて急ピッチで修復作業が行なわれたが、ガレージに戻されたマシンを見て、チーム代表のトト・ウルフは、「まるで誰かが、レゴでできたクルマを床に落としたようだった」と振り返った。
 前回のイギリスGPで復活の兆しを見せたメルセデス勢は今回のオーストリアGPでも速く、予選では上位争いに加わってみせた。しかし予選Q3で、ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルが相次いでクラッシュ。スプリントの上位グリッドを確保することができなかった。
 いずれのマシンのダメージも大きく、ウルフ代表によれば両車共に新しいフロアを取り付け、ギヤボックスのチェックも行わねばならなかったという。またラッセルのマシンはリヤウイングや、その他数多くの小さなパーツを交換しなければいけなかったという。
「昨日の夕方のガレージは、誰かがレゴでできたクルマを床に落としたようだったよ」
 ウルフ代表はそう語ると共に、修復に当たったメカニックたちの仕事ぶりを称賛した。またウルフ代表は、ふたりのドライバーのアタックも讃え、安定していてトップ10を逃すようなクルマよりも、ポールポジションを狙ってアタックし、最後にクラッシュするような競争力を持ったマシンを手にしたいと語った。
「我々には競争力のあるクルマがある。ルイスがアタックした最後のいくつかのコーナーは、基本的に最速だったんだ」
「我々はポールポジションを狙えただろうか? それはよく分からない。でも、先頭のマシンから0.1〜0.15秒遅れまでの間にはいたはずだ。以前は、我々のマシンはそれほど良い場所にはいなかった。だから、改善できていると思う」
「快適に走って8番手になるようなマシンよりも、ポールのために戦わせて、ウォールにクラッシュする方がよっぽどいい」
 クラッシュの原因について尋ねられたウルフ代表は、速くなったとはいえまだまだドライブするのが難しいマシンであることが原因になった可能性があると示唆した。
「このマシンはまだまだドライブするのが難しい。でも、実際に上位のポジションを目指して戦うことができる。彼らがアタックするのを見るのは、本当に嬉しいことだ」
「ルイスは10km/hほどスピードを上げてターン6をクリアし、そしてターン7にも10km/h以上速くアプローチした。でも、コーナーを曲がり切ることができなかった」
「ジョージについてもほとんど同じだ。彼は自分の前のタイムを上回っているのを見ていたんだ」
「彼の前のラウンドの強みだった。そして、行き過ぎてしまった」
「風があったり、他の条件があったのかもしれない。でも結局は、このマシンはドライブするのが難しいということだと思う。しかし、今では速くなった。だから私にとっては絶対に”オーケー”なことだ」
 
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