ウイリアムズのアップデート版は速いが繊細? 「ピーキーだけど、乗りこなせれば良い感じ」とアルボン

 

 F1オーストリアGPの予選を12番手で終えたアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)は、セルジオ・ペレス(レッドブル)のタイム抹消によりスプリントを11番グリッドからスタートする。ウイリアムズにとっても、久々の入賞を果たすチャンスと言える。
 アルボンのマシンには、先日のイギリスGPからアップデートが投入された。しかし予選はうまくまとめきれずQ1敗退となり、決勝はスタート直後のアクシデントに巻き込まれたため、そのパッケージを正当に評価する時間が十分にないままオーストリアGPを迎えた。しかしそのオーストリアGPでは、ここまで上々のパフォーマンスを見せている。
 アルボンはまず、1週間前のクラッシュからマシンを修復させたチームのクルーの仕事ぶりを讃え、予選12番手という結果で恩返しができたことは素晴らしいことだと話した。
「マシンはとても調子が良いし、タイムを見てもあとコンマ1秒ほどでQ3に進めたと思う。もちろん、『もう少し速く走れたかも』と言うのは簡単だけどね」とアルボンは言う。
「とはいえ予選では、ユウキ(角田裕毅/アルファタウリ)とランド(ノリス/マクラーレン)がちゃんとタイムを出せなかったことを差し引いても、僕たちのペースはこの(順位)あたりだったと思う。良い位置につけられている」
 レースウィーク初日に見せたパフォーマンスがウイリアムズのアップデートによるものなのか、単にFW44自体がこのコースと相性が良いからなのかと問われたアルボンは「正直難しいところだ」として、こう続けた。
「直線スピードの速さも効いていると思うけど、空力パッケージも関係しているかもしれない」
「今のマシンは、以前のマシンとは全く別物になっているし、まだ改善の余地もたくさんある。今後の開発においても良いベースになっている」
「今回は、この新しいマシンの特性を探るためにここに来ている。これほど速い段階で手応えを得ているのだから、残りのシーズンはもっと良くなっていくだろう」
 またアルボンは、アップデート版のマシンはダウンフォースレベルが向上していると感じているものの、一方で少しピーキーなマシンになっているという感触もあるようだ。
「どちらかと言えば、少し走らせるのが難しくなっている。そういう意味では少しピーキーと言えるけど、うまく乗れるようになれば問題ない」
「もちろん、ピーキーでトリッキーなマシンは望んでいないから、伸びしろはまだある」
「ただ、それほどたくさん走っている訳でもないからね。現時点での大体の感触がそういう感じ、ということだ」
 
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