ディクソン、通算52勝目で勝利数歴代2位タイに。18年連続勝利も達成!|インディカー・シリーズ:トロント決勝
インディカー・シリーズの第10戦ホンダ・インディ・トロントがカナダのトロントで行なわれ、チップ・ガナッシのスコット・ディクソンが今季初優勝を挙げた。
ポールポジションのコルトン・ハータ(アンドレッティ)は、決勝スタートで首位を堅持。2番グリッドからスタートしたディクソンには3番グリッドのジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)が迫ったが、ポジションを死守。4番手スタートのアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ)もこの争いに加わろうとしたが、順位は変わらなかった。
後方では、19番グリッドからスタートした佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシングwithRWR)がターン1でウォールにクラッシュ。なんとかピットまで戻ったが、ダメージが激しくここでリタイアに終わった。なお、佐藤のマシンから脱落したデブリを回収するために、フルコース・イエローとなった。
レース再開後、ディクソンはハータを追いかけたがオーバーテイクには至らず、17周目にピットイン。レッドタイヤからブラックタイヤへと変更した。ハータがピットに入ったのは次の18周目。コースに復帰した時にはハータの方が前だったが、すでにディクソンのタイヤは暖まっており、オーバーテイクに成功した。
このオーバーテイクが決定打となり、戦略が異なる他車がピットインしたことでディクソンが首位に。結局85周のレースのうち最多の40周でリードラップを記録し、今季初優勝を手にした。
2番手に後退した後、ハータは逆転を目指してディクソンを追った。イエローコーションからのリスタートとなった66周目にはディクソンに仕掛けるも、ここでもオーバーテイクに至らず。逆にフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロー・マクラーレンSP)の猛攻を受けることになった。ここからハータは防戦を強いられることになったが、最後には0.5384秒差でローゼンクヴィストを抑え、2位を手にした。ローゼンクヴィストが3位だった。4位にはローゼンクヴィストから3秒以上遅れたものの、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)が入った。
今回の勝利により、ディクソンは通算52勝目となり、通算勝利数でマリオ・アンドレッティに並ぶ歴代2位タイとなった。最多勝利はA.J.フォイトの67勝である。またディクソンは今回でトロント4勝目となり、18年連続でインディカーでの勝利を記録することにもなった。
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