ベッテル、引退発表直後のGPでQ1敗退「何か特別なことをしようとしていたわけじゃない」。メカニックの”手伝い”も

 

 アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルは、F1ハンガリーGPの予選を18番手と、低調な結果で終えた。
 ベッテルは初日フリー走行2回目では7番手タイムを記録し、好結果に繋がることが期待された。しかし日が変わり、ウエットコンディションとなったFP3では9番手タイムを記録したもののセッション終盤にクラッシュ。そこからマシンを修復し、なんとか予選出走を果たした。
 しかしその予選では、まさかのQ1敗退。ベッテル曰く、雨が上がり、ドライコンディションになった予選は路面の改善が急速であり、それにうまく対処することができなかったという。
「マシンのかなりの部分を交換して、マシンをコースに戻すことができたのは、チームの素晴らしい仕事だったと思う。なのにこんなに早い段階で敗退してしまうのは少し残念だ。もっと多く走れれば良かったのに」
 ベッテルはそう語った。
「バランスは昨日とはかなり違った。もう1周走ることができていれば、もっと速いラップができただろう。でも、それは他のみんなも言っているだろうけどね」
「コースはかなり改善されていっていた。最初のアタックは良かったと思うけど、その後1周クールダウンラップを入れたんだけど、2回目のアタックではタイヤの温度が少し上がっていた。だからラップタイムを改善するのは難しかった」
「素晴らしいとは言えないけど、明日に向けては厳しいポジションだね。それが最悪の部分だった」
 クラッシュ後のマシンを修復するメカニックたちの輪の中には、ベッテルの姿もあった。彼は修復の作業を少しでも手伝おうとしたのだ。
「予測では、間に合いそうもなかった。だから僕は、パーツを拾い上げて走り回る役割を担いたいと思った。最終的に僕らは修復をやり遂げた。それはこのガレージ内にある気概の素晴らしさだと思う」
 
 そう語るベッテルだが、金曜日のマシンには手応えを感じていたという。にもかかわらずQ1敗退という結果になったことには、かなり不満を抱いているようだ。
「昨日(金曜日)のフリー走行は本当に良かったんだ。僕らにはかなり競争力があり、ロングランのペースもよかった。でも今日は風向きが変わり、かなり涼しくなったし、バランスも変わってしまった。難しいコンディションだったので、もっと周回を重ねることができればよかった」
 そうベッテルは語った。
「ラップタイムにはそれほど問題はなかったと思う。僕は全てをまとめ上げ、最大限のモノを引き出すだけでよかったんだ。だから、僕は自分自身に完全には満足していない」
 ベッテルはこのグランプリの直前、今季限りでF1から引退することを発表した。そのことで、精神的に消耗していることはあるかと尋ねられると、ベッテルは次のように語った。
「いや、それほどではないよ。正直なところ、より解放された感じだ。ただ昨日は良い1日だあったけど、今日は残念な1日だったということだ。明らかにミスだったけど、何か特別なことをしようとしていたわけじゃないよ」
 
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