2022年F1第13戦ハンガリーGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)
2022年F1第13戦ハンガリーGP決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(レッドブル)だ。
■オラクル・レッドブル・レーシング
セルジオ・ペレス 決勝=5位
いいレースをした後にサマーブレイクに入れるのはいいことだ。予選後の時点では良くない週末になりそうだったけれど、挽回してポイントを獲得することができた。メルセデスやフェラーリとレースをすることができたのも楽しかったよ。
ただ、レース自体はトリッキーで、特に終盤、コンディションが変わり、バーチャルセーフティカー(VSC)が導入されて、タイヤが冷えてしまったので大変だった。VSCは僕たちにとっては少し不運だった。VSCがなければ、前を行くカルロス(・サインツ/フェラーリ)とジョージ(・ラッセル/メルセデス)に追いつく可能性があったからね。終盤には彼らにかなり近づけると思っていたんだ。最終スティントはかなり調子が上がっていたから、あと数周あったらマックス(・フェルスタッペン)と一緒に表彰台に上れたと思う。
素晴らしいレースだったし、楽しい場面も何度かあった。チームでうまく挽回したよ。マックスが優勝を飾ったのもよかったね。
■スクーデリア・フェラーリ
カルロス・サインツ 決勝=4位
チーム全員にとってきつい一日だった。レースでは強力なペースを発揮できると期待していたが、今日のような低い気温と路面コンディションでは、単純に僕たちには戦えるだけの速さがなかった。今日のことを分析し、学習しなければならない。態勢を立て直し、分析し、サマーブレイクの後にはより強くなって戻って来る。
(ピットストップについて聞かれ)最初のピットストップでは、ジョージ(・ラッセル)をオーバーカットしたかったのに、それができなかった。オーバーカットできていたら、その後、ダーティエアのなかで走らずに済んで、楽なレースになっていただろう。ピットストップで時間がかかっていなければ、オーバーカットできたと思うけど、こういうこともある。
(一部から批判を受けているフェラーリの戦略について聞かれ)戦略面でもっとうまくやるにはどうすればよかったのか、僕には分からない。ただ確かなのは、今日のようにペースが悪い時には、戦略を立てるのが難しいということだ。どのコンパウンドで走ってもペースがないからだ。今日僕はピットストップでロスをした。一時トップを走っていたのに、ピットストップの後、3番手になってしまったんだ。そうしてタイヤのマネジメントに集中しなければならなかった。残念だったけれど、それが戦略の要素に含まれるのかどうか、僕には分からない。
今日の僕たちは単純に遅かったんだ。金曜のレッドブルとのペース差と、今日のレッドブルとのペース差を比較すると、明らかに僕たちのマシンとタイヤに何か問題があって、うまくいっていなかったのだということが分かる。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ジョージ・ラッセル 決勝=3位
ものすごくいいスタートを切って、最初のスティントは好調に進んだ。どちらのスティントもかなり早い段階でピットに入って、タイヤを最後まで持たせつつ、できるだけ速くプッシュしようとした。
終盤、ミディアムを履いていた時に、雨が降り出した。それで温度が下がってしまい、苦戦した。タイヤのマネジメントが難しかったので、原因を調べて、もっとうまくやれた部分を探る必要がある。
チーム全体で素晴らしい仕事をしたと思う。昨日はポールポジションを獲得し、今日はダブル表彰台だ。進歩しているのは間違いないし、チームがそのためにしてくれている仕事を誇りに思う。サマーブレイクでいったんリセットし、改めて集中力を高めてシーズン後半に戻って来るよ。優勝争いに加わりたい。
■メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム
ルイス・ハミルトン 決勝=2位
レース序盤は苦労していて、上位に追いつくことができるのかどうか分からずにいた。最終的に7番グリッドから順位を上げることができてうれしいよ。
スタートがうまく決まったことが重要だった。周回を重ねていくうちに少しずつマシンバランスの感触が良くなっていった。予選とレースでの低めの気温は僕たちには合っていたみたいだね。金曜日の状態から大きく向上したから、そのことに感謝している。昨日(の予選で)DRSがちゃんと動いていれば、優勝を狙うことができたかもしれない。
チームはこの困難な年にも決して諦めずに努力し続けている。そんな彼らに感謝したい。今日は2台揃って表彰台を獲得することができた。僕たちにとって特別な結果だよ。ただ、レースの展開はジョージにとっては不運だったね。
素晴らしい形でサマーブレイクに入ることができる。上位とのギャップを間違いなく縮めつつあり、パフォーマンスが向上していることを確認できたんだ。シーズン後半にはさらに改善を果たして、トップグループのドライバーたちと戦えるようになりたいね。
■オラクル・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 決勝=優勝
10番手から優勝するなんて、クレイジーだよね。しかもここはオーバーテイクがとても難しいサーキットなのに。
今日はすべての判断を正しく行い、何度かうまくアンダーカットを成功させた。全体的にチームとして素晴らしい仕事をしたと思う。僕にとってベストレースのひとつであることは間違いない。ちょっとした360度スピンはあったけどね!
リードを築けていることもとてもうれしい。でももちろんこれからもプッシュして、もっと優勝する必要がある。
(レース後の会見で語り)この結果は誰も予想していなかった。ただ、レース前に、冷静に戦おうと話し合い、そのとおりのことをした。すべて正しい判断をしたよ。1周目は他のマシンに囲まれて大変な状況だったけれど、トラブルには巻き込まれなかった。その後、何度かオーバーテイクをし、正しいタイミングでピットに入り、正しいタイヤを装着した。シャルルがハードタイヤで苦しんでいたから、アタックしようと決めたけど、360度スピンをしてしまった。あれはちょっと不運だったけどね。でも冷静にポジションを取り戻して、ギャップを広げていった。
実はハードタイヤでスタートする計画を立てていたが、ソフトタイヤでグリッドに向かった時にグリップに苦しんだから、「ハードタイヤでスタートするのはあり得ない」って言ったんだ。
チームはハードタイヤスタートで戦略を立てていたのに、僕が「ソフトにしよう」と言ったわけだ。うまくいったのはチームのおかげだよ。自分たちの仕事にとても満足している。ハードタイヤはかなり厄介だった。それはシャルルを見れば分かるよね。ソフトでスタートすると決めた後には、(ハードタイヤのことは)全く検討しなかった。良い選択をすることは簡単なことではない。でも僕たちチームには優れたスタッフが大勢揃っている。今日は戦略担当のハンナ(・シュミッツ)がものすごく冷静に対処してくれた。彼女はとても優秀だ。
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