オコン、関係が悪いと噂されるガスリーがチームメイトになっても問題ない?「僕らはリスペクトし合っている」

 

 現在アルファタウリで活躍するピエール・ガスリーには、フェルナンド・アロンソの後任としてアルピーヌに移籍する可能性が急浮上している。それが実現すれば、エステバン・オコンとコンビを組むことになるが、ふたりはカート時代からのライバル関係にあり、関係が良好とは言えない。
 しかしオコンは、もしガスリーがチームメイトとなっても、問題なくレースをすることができると主張した。
 アルピーヌは、アロンソが来季からアストンマーチンに移籍することを受け、リザーブドライバーのオスカー・ピアストリをレギュラードライバーに昇格させることを決め、発表した。しかしピアストリはこれを拒否し、マクラーレンと契約を結んだと考えられている。
 アルピーヌはピアストリとの有効な契約は自分達の手にあると考えており、この問題は来週にも行なわれる契約認定委員会で検証される予定ある。この結果が出るまで、アルピーヌは他のドライバーの獲得を検討することはないと主張しているものの、実際には色々な選択肢があるという。その候補のひとりが、ガスリーだと言われている。もしガスリーを獲得することになれば、フランスのメーカーであるアルピーヌに、フランス人のオコンとガスリーが揃うということになる。
 ただオコンとガスリーは、カート時代から激しいライバル関係を築いてきたという経緯があり、共にチームメイトとして受け入れるのは難しいのではないかという見方もある。しかしオコンは、もしガスリーが加入しても問題になることはないと主張する。
「僕らの関係は良くなっている。お互いにリスペクトし合っているよ」
 オコンはガスリーとの関係についてmotorsport.comにそう語った。
「それが重要なことだと思う」
 チームメイトとして、ガスリーと働くことができるのか? その問いにオコンは短く「うん」とだけ答えている。
 一方でガスリーは、アルピーヌに移籍する可能性は少ないと語る。実際、ガスリーはアルファタウリと来季まで契約を結んでいるのだ。
「今のところ、コメントすることは何もないよ」
 ベルギーGPの予選後、ガスリーはそう語った。
「今週末は、自分にできる最高の仕事をすることに集中している」
「僕は契約を既に結んでいる。僕が知っていること、そして誰もが知っていることは、僕がアルファタウリのマシンを来年もドライブするということを、アルファタウリが発表しているということだ」
 なおオコンはガスリーと出会った頃について、ガスリーがF1デビューする前に次のように語っている。
「彼がとても小さかった頃、たしか7歳か8歳くらいだったと思うけど……僕の両親は彼の両親と友人同士だったんだ」
「僕がゴーカートに乗っている時、彼は横でサッカーとしていた。それで僕の父が『エステバンのゴーカートに乗ってみない?』と誘ったんだ。その後で、彼はサッカーをやめた。キャリアの初期の段階から、僕らはお互いのことを知っていたんだ」
 しかしキャリアが進んでいくにつれ、ふたりの関係は悪化していった。その原因は、ガスリーがオコンよりも速く走るようになっていったからだとも言われる。
 オコンはベルギーGPの週末の早い段階で、チームメイトが誰になっても構わないと語っていた。しかし個人的には、友人であるミック・シューマッハーとコンビを組みたいと示唆した。
「僕の隣に誰がいるのかということは、特に問題ではないということだ」
 そうオコンは語った。
「2020年にこのチームに加わって以降クルマと僕が成し遂げてきた進歩を理解し続けながら、今チームでやっている仕事を続けていく」
「僕が決めることではないけど、ミックと一緒に仕事することができたらいいね。彼は僕の親友だ。繰り返しになるけど、それを決定するのは僕ではなく、チームだ。でもそんなことになれば、素晴らしいことになるだろうね」
 
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