マルケス、ミサノテストに間に合いそう? マウンテンバイク乗り回し、今度は市販マシンでテスト予定

 

 MotoGPに参戦するマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)は右上腕骨折の手術を受けた結果、欠場が続いている。しかし回復も進んでおり、最近ではより強度の高い自転車トレーニングも行なえるようになってきた。
 マルケスは2020年のクラッシュで右腕上腕骨を骨折。3回の手術を経て2021年序盤戦から復帰していた。しかし回復の度合いが優れず、2022年シーズン序盤戦を終えた段階で4度目の手術を決意。第8戦イタリアGP後、5月末にアメリカのメイヨー・クリニックで手術を受けた。
 その後は療養に努めていたが、8月24日には最新情報が明かされ、マルケスの骨は完全に癒合しており、今後はより変化に富んだトレーニングも許可され、右腕の状態をさらに理解するために、バイクに乗ることも許可されるということが分かった。
 その発表以前からロードバイクに乗る姿を見せていたマルケスだったが、8月29日にはより筋力を必要とするマウンテンバイクを乗り回す姿をSNSへ投稿するなど、回復は順調な様子だ。
 マルケスは回復が順調に進めば、9月のサンマリノGP終了後のミサノテストに姿を現すと見られている。
 ただ、彼はMotoGPマシンの前に市販のスポーツバイク(CBR600RR)でのテストを希望しており、そこで右腕の状態を確認するつもりのようだ。
 ホンダは今シーズン、マシンに大幅な変更を施してレースに挑んできたが、苦しい状況が続いている。チームとしてもマルケスによるテストや評価が必要だと考えており、チームマネージャーのアルベルト・プーチはミサノテスト参加が実現しなければ「問題になるだろう」と語っているほどだ。
「通常、ミサノテストというのは(シーズン終了後の)バレンシアテストに向けた(次期型の)プロトタイプを用意するためにも非常に重要なものだ。もしマルケスがミサノテストに居合わせないとすれば、我々はこれまでのように”目隠し”状態で挑むことになるだろう」
 
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