マクラーレン、ピアストリの獲得を正式発表。契約認定委員会の裁定下る

 

 マクラーレンは、2023年のドライバーとしてオスカー・ピアストリを起用することを発表した。
 アストンマーチンへ移籍することを決めたフェルナンド・アロンソの後任として、現リザーブドライバーのピアストリを起用すると発表したアルピーヌだったが、ピアストリはこの契約を拒否した。そのため、その契約の有効性を判断するべく、案件は契約認定委員会に持ち込まれた。
 FIAが9月2日(金)に発表した文書によれば、契約認定委員会ではピアストリとの有効な契約は、事前契約を交わしたと噂されていたマクラーレンが保持しているということが全会一致で確認された。
 マクラーレンはこの裁定を受け、ピアストリが2023年から複数年契約でチームに加わり、ランド・ノリスとコンビを組むことを発表した。
「マクラーレンのような権威あるチームからF1デビューを果たすことに非常に興奮しているし、提供されたチャンスにとても感謝している」
 そうピアストリは語った。
「このチームには、若い才能にチャンスを与えるという伝統が長年にわたって存在する。チームをグリッドの先頭に押し上げるためにランドと共に懸命に働くことを楽しみにしている。2023年のF1デビューに向けた準備と、マクラーレンでのF1キャリアのスタートに向けて集中している」
 マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、「オスカーは下位カテゴリーのシリーズを通じてF1に登場する有望な才能のひとりであり、2023年に彼がチームに加わることを嬉しく思う」と語った。
「ルーキーシーズンにも関わらず、F3とF2の両方でチャンピオンに輝いたことは真の功績であり、シングルシーターのレースにおける彼の才能の証だ」
「ランドとオスカーは、大きな可能性を秘めた若くてエキサイティングなF1でのラインアップであり、将来の野望を達成するために我々を支えてくれる。オスカーはマクラーレン・ファミリーに加わるエキサイティングな存在であり、我々のチームと共に成長するのを見るのを楽しみにしている」
 なおピアストリを失う形になったアルピーヌも声明を発表。契約認定委員会の裁定を尊重し、今回の問題は既に解決したと考えていると明かし、来季のラインアップは近日中に発表する予定であると述べた。
 またその声明の中では「我々の当面の焦点は、オランダGPでコンストラクターズ選手権で4位を獲得するためにも、ポイントを獲得することだ」とマクラーレンに対する闘志も見せた。
 
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