ベッテル、フォーミュラEには興味ナシ。ディ・グラッシから「彼の環境保護活動はごまかし」と批判も

 

 今季限りでF1を引退することを発表したセバスチャン・ベッテルは現在、将来の選択肢を見定めているところだ。
 ベッテルは環境問題に対してかなり積極的であり、必然的に電気自動車のフォーミュラであるフォーミュラEシリーズで何かを追求する可能性を示唆する声も出ている。
 だが、今週行なわれたドイツ紙『Zeit(ツァイト)』のインタビューで、ベッテルはフォーミュラEの技術路線は正しいものではないとの見解を示し、その考えを否定している。
 フォーミュラEの大使的な役割を担えるかどうか尋ねられた彼は、次のように答えている。
「僕はマスコットになりたくないし、僕を十分に納得させられないものに顔を出したくはない」
「(フォーミュラEの)背後にある意味を理解していないんだ。開発されているバッテリー技術は、普通のクルマが使える技術とは何の関係もない」
「再生可能エネルギーではなく、化石燃料でバッテリーを充電するのであれば、環境にとって良いことではない」
 このベッテルの発言に対し、怒りを露わにしたのがルーカス・ディ・グラッシだ。初年度からフォーミュラEに参戦し、2016-17年のシーズン3にはチャンピオンを獲得した彼は、シリーズの中心人物として、このカテゴリーを強く擁護してきた。
 ディ・グラッシは、フォーミュラEと市販車の関連性がないというベッテルの発言は間違いだと主張。またベッテルが行なっている環境保護活動(自転車でのサーキット走行やサーキットに残されたゴミの回収など)は、単に見せかけのものだとも述べている。
「ベッテルがフォーミュラEに来たくないのなら、それは彼の選択だ」とディ・グラッシはTwitterに皮肉たっぷりに投稿している。
「フォーミュラEは世界で2番目に給料が高いシングルシーター・シリーズだが、F1のトップサラリーにはまだ程遠い」
「今、(フォーミュラEの)クルマの技術が自動車の未来にあまり関係ないと言うのは……。(彼は)自分が何を言っているのか分かっていないか、わざと一般大衆を惑わそうとしているかのどちらかだ」
「そして、彼が最近行なっているゴミを集めたり、自転車に乗ったりといった環境に優しいことは、完全にグリーンウォッシュ(環境配慮をしているように装いごまかすこと)であり、彼が本当に信じていることではないんだ」
「だから、彼がこのシリーズを好きであろうとなかろうと、それを支持すべきなんだ。それだけだ」
 ベッテルはまだ次のキャリアを決めていないが、オランダGPでは何もしないことを楽しみにしていると示唆した。
「今のところ、退屈に聞こえるかもしれないが、すべてを考える時間、ゆっくりする時間を持つことをとても楽しみにしている」と、ベッテルはディ・グラッシのコメントが出る前に話していた。
「つまり、これ(今)は僕が物心ついたときから知っているリズムなんだ。でも、僕は自分のことをよく分かっている。だからきっと何か(やりたいこと)が出てくると思う。でもそれはいずれ分かることだ。1月にはレース・オブ・チャンピオンズがある。だから、同じようなスタートで、違う年になるんだ」
 
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