F1オランダGPは混戦模様に? フェラーリ勢、メルセデスとマクラーレンのスピードに驚き隠せず

 

 F1第14戦ベルギーGPでレッドブル勢に完敗したフェラーリだったが、高いダウンフォース性能が求められるザントフールトで行なわれる第15戦オランダGPは、その差も縮まると広く予想されていた。
 その下馬評通り、フェラーリは速さを見せた。ただオランダGPの初日を終えて、多くが予想していなかったのは、メルセデスとマクラーレンの強力なペース。それにはフェラーリのシャルル・ルクレールやカルロス・サインツJr.も驚きを隠せないようだ。
 フリー走行1回目では、ジョージ・ラッセルとルイス・ハミルトンのメルセデス勢が1‐2を記録した。フリー走行2回目ではフェラーリ勢が1‐2となったものの、3番手にはハミルトン。両セッション共に、マクラーレンのランド・ノリスが4番手に並んでいた。
 レッドブル勢は、マックス・フェルスタッペンのFP1でのマシンストップもあり後塵を拝したが、少なくともフェラーリとメルセデス、マクラーレンの差は接近しているようにも見える。
 レッドブルの3連勝を許し、今季のタイトル獲得のチャンスが消えかけているルクレールにしてみれば、メルセデスやマクラーレンは厄介な存在となる。
 そのルクレールは初日を終えて次のように語っている。
「みんなすごく接近しているし、これだけみんなが接近しているのはやっぱり驚きだ」
「(土曜日は)トリッキーな1日になるだろうけど、もう一歩前進できることを楽しみにしている」
 また、サインツJr.はこう語る。
「スパではあんなに厳しい週末を過ごす事になったのに、僕らは競争力を取り戻したみたいだ」
「でも、みんなのスピードにはかなり驚いている。マクラーレン、メルセデス、そしてレッドブル……みんな0.3秒の中にいる。予選に向けて、かなりタイトになるとは思うけど、エキサイティングだね!」

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