サインツJr.、終盤の“アンセーフリリース”ペナルティに納得いかず「僕は人の命を救ったんだ!」

 

 F1第15戦オランダGPで8位に終わったカルロス・サインツJr.(フェラーリ)。一時は上位争いを展開していたものの、終始ピットストップに翻弄される形となってしまった。
 サインツJr.としては、特に終盤に5秒のタイムペナルティを受けたことが痛手となった。最後のピット作業を終えてファストレーンに戻る際にフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)と交錯してしまい、アンセーフリリースの判定を受けてしまったのだ。
 このペナルティはザントフールトの狭いピットレーンも一因にあると言える。サインツJr.はマクラーレンのランド・ノリスと同時にピットインしたが、マクラーレンのピットはフェラーリの直前に位置していた。ノリスに先んじてピットアウトしたサインツJr.だったが、作業中だったマクラーレンのメカニックにぶつからないように回避行動を取りながらゆっくりと出ていったこともあり、後ろからファストレーンを走行していたアロンソと交錯してしまったのだ。
 サインツJr.は当時の状況を次のように説明した。
「まず第一に、僕はそのマシン(アロンソ)を確認していて、リリースされたタイミングからすれば明らかに安全だった。でもマクラーレンのメカニックにぶつからないようにブレーキを踏まなければならず、このブレーキがアンセーフリリースと呼ばれるものに繋がってしまった」
「アンセーフ(リリース)と言われたらそれまでだけど、僕はそのことにかなり苛立った。なぜなら、僕は誰かの命を救い、危険な状況を作り出さないようにしたと思っていたからだ」
「彼(アロンソ)は僕がブレーキをしたからぶつかった。でもそれはマクラーレンに邪魔をされたからだ。状況を分析する必要があるよね? 僕がリリースされた時にはフェルナンドはかなり後ろにいたんだ」
「問題だったのは、マクラーレンのクルーがジャッキを持って僕の走行ラインに走ってきたことで、だから僕はブレーキをしないといけなかったし、ピットをうまく出られなかった。でもそれが僕やチーム(フェラーリ)の過失になるの?」
「フェルナンドは僕にペナルティを与えるために、僕にぶつかったりちょっと大げさにやったんだと思うよ」
 踏んだり蹴ったりなレースとなったサインツJr.。レース序盤のピットストップでも、左のリヤタイヤが用意されていないというハプニングでタイムをロスしていた。これについてマッティア・ビノット代表は、チームのピットイン判断がギリギリになったことがその要因だと説明している。
「本当に最悪の日になった」とサインツJr.は振り返る。
「あらゆることが僕たちに起きた。レース中には色んなトラブルに見舞われたし、それでかなりのポイントを失ったわけだから原因を分析しないといけない」
 
 
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