ルクレール、F1イタリアGP予選でのポジション争いを予想。スリップストリーム効果減も「価値があるなら使うまで」
モンツァ・サーキットで行なわれるF1第16戦イタリアGP。フェラーリのシャルル・ルクレールは、予選セッションではアタックでのトラックポジションを巡る戦略ゲームが例年通り展開されると予想している。
長いストレートを持つモンツァでは、伝統的に先行車のスリップストリーム(トウ)を使えるかどうかが予選タイムに大きく影響する。例年のようにアタック時はトラックポジションを巡り、チームはドライバーをコースに送り出すタイミングを戦略的に遅らせ、コース上では”譲り合い”が行なわれる可能性がある。
直近の例を挙げると、2019年のイタリアGP予選Q3では、ピットアウトのタイミングを遅らせたドライバーがコース上でポジション争いを行なったことで、数名が最終アタックに入る前にチェッカーフラッグを受け、不完全燃焼の内にポールポジションが決まるということも起きた。
F1は今季からテクニカルレギュレーションを改定し、ウイングよりもマシン下面で多くのダウンフォースを稼ぐグラウンドエフェクトカーを復活させた。従来マシンよりもコーナリングで前車に接近できるようになったものの、その弊害としてスリップストリームの効果が減少している。
ただスリップストリームを狙うアドバンテージは少なくなったものの、ルクレールは少しでもタイムを稼ぐために、今年も例年同様の”予選ゲーム”が展開されると考えている。
「予選ゲームに関しては、僕はおそらく同じになると思う。たとえ利用価値が下がったとしても、まだ価値はあるんだからね」
スリップストリームの効果について訊かれたルクレールはそう答えた。
「つまり、ドライバーは常に予選で最後の数分を狙うから、レースよりも予選の方がトリッキーになるのはいつも通りなんだ」
「今年のマシンは中高速でもう少し追従できるとは思うけど、ストレートでは明らかにスリップストリームの効果が落ちる」
「とは言え、それはDRSを起動したマシンが何台も(前に)走っているかどうかに大きく左右されると思う。そういうケースだと、オーバーテイクするのはとても難しい。そうでなければ、かなり簡単だと思う」
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