”強心臓”ホンダPUだからこそ為せる戦略。レッドブル、モンツァでの最高速低下について「他よりダウンフォースは多い」

 

 レッドブルは、F1にV6ハイブリッドターボが導入されてからの8シーズンとは異なり、テクニカルレギュレーションが変わった今季は直線パフォーマンスを武器に高速サーキットで一貫した強さを見せつけてきた。
 今季は開幕からコーナリングのフェラーリ『F1-75』、直線のレッドブル『RB18』と謳われ、サウジアラビアGPの予選・決勝、マイアミGPの予選ではコース上に設置されたスピードトラップではレッドブルの2台が直線パフォーマンスの高さを発揮していた。
 ”スピードの殿堂”とも言われるほど長いストレート区間を持つモンツァで開催されるイタリアGPでは、レッドブルが再び優れた直線パフォーマンスを見せつけるというのがもっぱらの下馬評だった。しかしグランプリ初日を終えた段階では、レッドブルはスピードトラップで10チーム中9番手。最も遅いハースから約1.6km/h速いだけで、フェラーリからは約10km/hほど遅いという状況だった。
 motorsport.comの調べでは、レッドブルが第1シケインからクルヴァ・グランデ、第2シケイン、アスカリ、クルヴァ・アルボレート(旧パラボリカ)でフェラーリより速いことが分かっている。一方で、フェラーリは効果的なデプロイメントを武器に、ストレートでタイムを稼いでいる。
 レッドブルでテクニカル・ディレクターを務めるピエール・ワシェに、このストレートでの遅れについて尋ねると、意図的に比較的高いダウンフォースを発生させるリヤウイングを装備させているためだと明かした。
「まず、エンジンによるものではないことは確かだ」
 そうワシェは言う。
「これは明らかに、マシンに施したダウンフォースレベルによるものだ。他のマシンと比べて、ダウンフォースは高いように見える」
「見ての通り、他のサーキットと比較してもリヤウイングを変えていない。ライバルは変えていて、それがトップスピードの領域に影響しているんだ」

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