”マジックポイント48”フェルスタッペンの2年連続チャンピオンはいつか? 日本GPで載冠の可能性高し
2022年のF1も、先日行なわれたイタリアGPで16戦を終了。残りは6戦となっている。
現時点でポイントリーダーはレッドブルのマックス・フェルスタッペン。ここまでに335ポイントを獲得してランキング2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に116ポイントもの大差をつけており、チャンピオン決定まで秒読み段階に入っている。
では、いつチャンピオンが決まるのだろうか?
残り6戦で獲得できる最大ポイントは、6連勝の150ポイント+ファステストラップの6戦分の合計6ポイント、そしてサンパウロGPのスプリントで1位フィニッシュをした際の8ポイント……つまり合計164ポイントである。
これを当てはめると、実質的には現在ランキング5番手のカルロス・サインツJr.(フェラーリ)まで、逆転チャンピオンの可能性が残っているということになる。ただ、フェルスタッペンが全戦2位に入れば115ポイントを獲得できるということになり、そうなると各車とも全戦優勝およびファステストラップを記録したとしても49ポイントしか差を詰めることができないため、既にフェルスタッペン以外のドライバーに自力チャンピオン獲得の可能性はなくなっているということになる。
そして計算上では、最短で次のシンガポールGPでフェルスタッペンのタイトル獲得が決まる。シンガポールGP以降の残り5戦で獲得できる最大ポイントは138。つまりシンガポールGPの最終順位が確定した時点で、フェルスタッペンから138ポイント差以内にいないドライバーは、逆転チャンピオンの可能性は消滅することになる。
フェルスタッペンとしては、シンガポールGPでチャンピオンを獲得するためには優勝が絶対条件。その上でルクレールが9位以下でなければならない。一方、ルクレールとしては4ポイント獲得(8位以上)すれば、次戦以降にタイトル決定を持ち越すことができる。
プロ野球風に言えば、マジック”48ポイント”ということになる。このマジックポイントは、フェルスタッペンが1ポイント獲得すれば1減り、ルクレールが取り逃したポイント分も減っていく。
つまりフェルスタッペンとしては、あと48ポイント獲得すれば、他のドライバーの成績に関係なく、無条件で今季のタイトルを獲得できるというわけだ。一方ルクレールからすれば、最大獲得可能ポイントに足りなかったポイント分だけ、マジックポイントが減ってしまうこととなる。つまりルクレールが2位になったとしても、マジックポイントが7減ってしまい、ファステストラップを獲ることができなければさらに1減るということになる。
例えば、シンガポールGPでフェルスタッペンが優勝+ファステストラップで26ポイントを獲得し、ルクレールが2位に入ったならば、マジックポイントが14になるという計算だ。
シンガポールの後は、鈴鹿サーキットでの3年ぶりの日本GPである。日本GPを終えた時点での残りの最大獲得可能ポイントは112であるため、現在116ポイントビハインドのルクレールとしては、少なくともこの2戦でフェルスタッペンよりも5ポイント以上多く獲得しておく必要がある。すでに勝利数ではフェルスタッペンを上回れないので、同点ではダメなわけだ。
ただここ数戦のフェルスタッペンの強さを考えれば2連勝の可能性も高いと考えられる。そうなれば、この日本GPでの載冠決定が最も現実的なラインだろう。
■各レース終了時点での残り最大獲得ポイント第17戦シンガポールGP:138第18戦日本GP:112第19戦アメリカGP:86第20戦メキシコGP:60第21戦サンパウロGPスプリント:52第21戦サンパウロGP:26第22戦アブダビGP:0
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